アメリカの
ワシントンで
開かれていた
G20=
主要20か国の
財務相・中央銀行総裁会議は、アメリカなど
先進国が
金融緩和を
縮小することで
市場が
不安定になるおそれがあることから、
各国が
世界経済の
安定を
損なわないよう
協調していくことを
確認して
閉幕しました。
日本やアメリカ、
中国など
主要20か国による
G20は、
世界経済の
現状や
金融規制、それに
国際的な
課税逃れへの
対応などをテーマに
2日間、
討議を
続け、
日本時間の
14日未明に
2日間の
日程を
終えて
閉幕しました。
今回の会議では、アメリカやヨーロッパの中央銀行がリーマンショック以降続けてきた大規模な金融緩和を縮小する動きをめぐって、主に意見を交わしました。
アメリカの金利の引き上げなどでドル高が進めば、新興国から資金が欧米に流れて市場が混乱し、世界経済を下振れさせるおそれもあることから、各国が世界経済の安定を損なうことがないよう協調していくことを確認しました。
このほかG20にあわせて日本やアメリカなどG7=主要7か国は、核実験やミサイル発射で挑発を続ける北朝鮮への対応についても協議しました。そして、北朝鮮は国際平和と安全保障への重大な脅威となっているとして、最大限の経済的な圧力をかける必要があるという認識で一致し、G7の結束を打ち出しました。
G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が閉幕したあとの会見で、議長国ドイツのワイトマン連邦銀行総裁は「世界経済は過去12か月間、堅調に回復し、各国の成長はよりバランスがとれたものになっている」と述べ、世界経済の回復に自信を示しました。
ただ、ワイトマン総裁は「IMFは経済成長率の見通しを上方修正しているが、依然として緩やかな伸びだ」と述べて、安定した成長を続けるには生産性の向上などが欠かせないという考えを強調しました。