中西部イリノイ州のシカゴで開かれている民主党の全国党大会は3日目の21日、副大統領候補としてハリス氏とともに選挙戦を戦うミネソタ州知事のウォルズ氏が演説しました。
この中でウォルズ氏は「副大統領候補への指名は大変光栄だ。われわれが今夜、ここに集まったのはこの国を愛しているという美しく、そしてシンプルな理由からだ」と述べました。
そして野党・共和党のトランプ前大統領について「ホワイトハウスに戻ったら何をするかわかっている。中間層の負担を増やすだろう」と批判した上で「われわれは後戻りしない。アメリカ国民により良いものを提供できる」と述べて大統領選挙での勝利に向けて決意を示しました。
ウォルズ氏は、演説中、自身を人口400人の小さな町の出身だと紹介し、州兵のほか、高校教師とアメリカンフットボールのコーチを務めた経験の説明に時間を割いたほか、大統領選挙に勝利すれば、ハリス氏が減税や住宅購入面などで中間層の支援に取り組むと強調しました。
ウォルズ氏は白人労働者層からの支持拡大などハリス氏を補完する役割が期待されていて、今回の演説を通じて有権者に身近な存在だとアピールする狙いがあったとみられます。
“大多数のアメリカ人に語りかける人” 代議員から支持の声
ウォルズ氏の演説のあと、ミネソタ州の代議員の男性は「良い演説だった。彼の本当の姿があらわれていた。彼はごく普通の男性で、いつも周りの人のことを第1に考えている人物だ」と評価しました。
またミシガン州の代議員の女性は「私たちは自分たちを代表してくれる人を探している。ウォルズ氏は大多数のアメリカ人に語りかける人だと思う」と述べて支持しました。
クリントン元大統領 ハリス氏への支持呼びかけ
アメリカ中西部イリノイ州のシカゴで開かれている与党・民主党の全国党大会は21日、3日目を迎えました。
この日はクリントン元大統領が演説を行い「ハリス氏は、ビジョンと経験、気質、意志を兼ね備え、何かを成し遂げることに純粋に喜びを感じる、この選挙戦で唯一の候補者だ。私たちには喜びに満ちた大統領、カマラ・ハリスが必要だ」と述べて、ハリス氏への支持を呼びかけました。