夏の全国高校野球は、このあと午前10時から決勝が行われ、東東京の関東第一高校と京都国際高校が対戦します。ともに投手陣の抜群の安定感で勝ち上がってきた両チームの対戦、先制点が初優勝の行方を大きく左右しそうです。
先ほど先発メンバーが発表されました。先攻は京都国際、後攻が関東第一です。
最新情報を速報でお伝えします。
==速報中==
《先発メンバー》
◆先攻:京都国際(京都)
▽1(左)金本祐伍
▽2(二)三谷誠弥
▽3(中)澤田遥斗
▽4(遊)藤本陽毅
▽5(右)長谷川颯
▽6(一)高岸栄太郎
▽7(捕)奥井颯大
▽8(三)清水詩太
▽9(投)中崎琉生
◇後攻:関東第一(東東京)
▽1(中)飛田優悟
▽2(右)成井聡
▽3(左)坂本慎太郎
▽4(三)高橋徹平
▽5(一)越後駿祐
▽6(二)小島想生
▽7(捕)熊谷俊乃介
▽8(遊)市川歩
▽9(投)畠中鉄心
両チームが球場入り
◇関東第一
一塁側の関東第一の選手たちは、午前7時半ごろ米澤貴光監督を先頭に甲子園球場に入りました。このうち4番でキャプテンの高橋徹平選手はしっかりと前を向き、引き締まった表情で歩いていました。
米澤貴光 監督「全力で生徒たちと楽しみたい」
米澤貴光監督は試合前「選手たちは、けさも朝食をしっかり食べていたし、いつもどおりだ。目の前の試合を全力で生徒たちと楽しみたい。前半は我慢して先制点を与えないことが理想だ。終盤に何か1つのきっかけをつかめれば」と話していました。
高橋徹平 主将「守り負けない野球をやっていきたい」
キャプテン、高橋徹平選手は試合前「緊張していますが、この緊張を楽しみたいです。ロースコアの展開を予想しているので、守り負けない野球をやっていきたいです。相手投手を打ついいイメージはできています」と話していました。
◆京都国際
続いて三塁側の京都国際の選手たちが姿を見せ、小牧憲継監督を先頭にキャプテンの藤本陽毅選手やエースの中崎琉生投手などが落ち着いた表情で堂々とした様子で球場に入っていきました。
小牧憲継 監督「たくましく相手とぶつかってほしい」
小牧憲継監督は試合前「もともと力がなかった選手たちだったが、甲子園というすばらしい舞台で大観衆の前で試合をするたびに成長しているのを感じる。1年前の気弱な姿はもうない。たくましく相手とぶつかってほしい」と話していました。
藤本陽毅 主将「負ける気がしないという気持ち」
キャプテンの藤本陽毅選手は試合前「きのうの夜は優勝インタビューのことを考えてあまり寝られませんでした。それくらいどこの高校よりも負ける気がしないという気持ちを全員が持っています。決勝でもライト方向に低く強い打球を打つことを意識して、ふだんと変わらない野球をしたいです」と話していました。
《決勝の見どころ》
最速150キロを超える力のあるストレートが持ち味の坂井遼投手と、鋭い変化球で緩急をつけたピッチングが特長の畠中鉄心投手の2人のエースが中心となって、ここまで4試合で失点は「5」です。安定した投手陣が中心となって、ここまで勝ち上がってきました。
守りも堅くセカンドの小島想生選手とショートの市川歩選手の二遊間が中心となり、ヒットになりそうな打球を何度もアウトにしてきました。さらに準決勝の鹿児島の神村学園との試合では1点リードの9回、2アウト一塁・二塁の場面で、センター前ヒットでホームをねらった二塁ランナーをセンターの飛田優悟選手が好返球でタッチアウトにして同点のピンチを切り抜け決勝進出を果たしました。
エースの中崎琉生投手と2年生の西村一毅投手の2人の左腕の好投で勝利を重ねてきました。大きく曲がるスライダーが持ち味の中崎投手は、ここまで3試合で22イニングを投げ失点「5」で、防御率が2.05と安定しています。
落差のあるチェンジアップを駆使して緩急を生かす西村投手は、3試合で23イニングを投げて失点・自責点ともになく、防御率は0.00です。
打線は1番から5番までが打率3割5分以上をマークし、このうち準決勝の青森山田との試合で同点タイムリーヒットを打った5番の長谷川颯選手は打率5割と好調です。
ともに投手陣の抜群の安定感で勝ち上がってきた両チームの対戦で、先制点が初優勝の行方を大きく左右しそうです。
《両チームの今大会成績》
◇関東第一(東東京)/4試合
▽2回戦 :○ 7-1 北陸(福井)
▽3回戦 :○ 3-2 明徳義塾(高知)
▽準々決勝:○ 2-1 東海大相模(神奈川)
▽準決勝 :○ 2-1 神村学園(鹿児島) ▼得点(1試合平均):3.5 ▼チーム打率:.258 ▼ホームラン数:1 ▼長打数:6 ▼盗塁:2 ▼犠打:12 ▼失点:(1試合平均)1.25 ▼チーム防御率:1.00 ▼失策:3
◎個人投手成績
◇坂井遼(右)4試合 15回2/3
▼被安打10▼奪三振15▼与四死球2▼失点0
◇畠中鉄心(左)3試合 13回1/3
▼被安打13▼奪三振9▼与四死球3▼失点4
◇大後武尊(右)1試合 5回
▼被安打4▼奪三振0▼与四死球1▼失点1
◇坂本慎太郎(左)1試合 2回
▼被安打1▼奪三振2▼与四死球3▼失点0
◆京都国際(京都)/5試合
▽1回戦 :○ 7-3 札幌日大高(南北海道)
▽2回戦 :○ 4-0 新潟産大付(新潟)
▽3回戦 :○ 4-0 西日本短大付(福岡)
▽準々決勝:○ 4-0 智弁学園(奈良)
▽準決勝 :○ 3-2 青森山田(青森) ▼得点(1試合平均):4.4 ▼チーム打率:.337 ▼ホームラン数:0 ▼長打数:9 ▼盗塁:1 ▼犠打:17 ▼失点(1試合平均):1.00 ▼チーム防御率:1.00 ▼失策:5
◎個人投手成績
◇西村一毅(左)3試合 23回
▼被安打11▼奪三振13▼与四死球10▼失点0
◇中崎琉生(左)3試合 22回
▼被安打22▼奪三振28▼与四死球4▼失点5