【台風たいふう7号ごう 速報そくほう中ちゅう】近畿きんき・四国しこくなど暴風ぼうふう域いき 線せん状じょう降水こうすい帯たいも発生はっせい

土砂どしゃ災害さいがいや低ひくい土地とちの浸水しんすい、川かわの氾濫はんらんのほか暴風ぼうふうや高潮こうちょうに厳重げんじゅうに警戒けいかいし、頑丈がんじょうな建物たてものなど安全あんぜんな場所ばしょで過すごしてください。

記事きじ後半こうはんでは、暴風ぼうふうや大雨おおあめ、高潮こうちょうなどに警戒けいかいするタイミングはいつになるのか、見通みとおしを日にちごとにまとめました。

気象庁きしょうちょうによりますと、台風たいふう7号ごうは午前ごぜん5時じ前まえに和歌山わかやま県けん潮岬しおのみさき付近ふきんに上陸じょうりくしたあと北上ほくじょうを続つづけ、午前ごぜん９きゅう時じには和歌山わかやま市し付近ふきんにあって、1時間じかんに15キロの速はやさで北西ほくせいへ進すすんでいるとみられます。

中心ちゅうしんの気圧きあつは980ヘクトパスカル、最大さいだい風速ふうそくは30メートル、最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそくは40メートルで、中心ちゅうしんから半径はんけい130キロ以内いないでは風速ふうそく25メートル以上いじょうの暴風ぼうふうが吹ふいています。

近畿きんき各地かくちのほか、三重みえ県けんや四国しこく、岡山おかやま県けんの一部いちぶが暴風ぼうふう域いきに入はいっていて、

午前ごぜん7時じ前まえには

▽神戸こうべ市しで35.7メートル、

午前ごぜん7時半じはんすぎには

▽大阪おおさか市しで28.2メートルの最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそくを観測かんそくしました。

湿しめった空気くうきが流れ込ながれこんでいるため、台風たいふうの中心ちゅうしんに近ちかい紀伊きい半島はんとうだけでなく、近畿きんきの日本海にほんかい側がわや中国ちゅうごく地方ちほう、関東かんとう甲信こうしんなどでも雨雲あまぐもが発達はったつしています。

気象庁きしょうちょうは午前ごぜん7時じ50分ふんに、岡山おかやま県けんと鳥取とっとり県けんで線せん状じょう降水こうすい帯たいが発生はっせいし、非常ひじょうに激はげしい雨あめが同おなじ場所ばしょに降り続ふりつづいているとして、「顕著けんちょな大雨おおあめに関にかんする情報じょうほう」を発表はっぴょうしました。

命いのちに危険きけんが及およぶ土砂どしゃ災害さいがいや洪水こうずいが発生はっせいする危険きけん性せいが急激きゅうげきに高たかまっているとして、厳重げんじゅうに警戒けいかいするとともに、安全あんぜんを確保かくほするよう呼よびかけています。

午前ごぜん8時じまでの1時間じかんには気象庁きしょうちょうのレーダーによる解析かいせきで

▽鳥取とっとり市し鹿野かの付近ふきんでおよそ100ミリ、

▽鳥取とっとり市し鳥取とっとり付近ふきんと三朝みささ町まち付近ふきんでおよそ90ミリの猛烈もうれつな雨あめが降ふったとみられます。

このほか、

▽岡山おかやま県けん鏡野かがみの町まち上齋原かみさいばらで61.5ミリ、

▽三重みえ県けん大台おおだい町まちで60ミリ、

▽兵庫ひょうご県けんが南みなみあわじ市しに設置せっちした雨量うりょう計けいで51ミリの

非常ひじょうに激はげしい雨あめを観測かんそくしました。

また、14日にち夜よるから15日にち未明みめいにかけて京都きょうと府ふ北部ほくぶで、15日にち明け方あけがたには奈良なら県けんと島根しまね県けんで、1時間じかんにおよそ90ミリから110ミリの猛烈もうれつな雨あめが降ふったとみられ、気象庁きしょうちょうは「記録きろく的てき短たん時間じかん大雨おおあめ情報じょうほう」を相次あいついで発表はっぴょうしました。

これまでの雨あめで徳島とくしま県けんと鳥取とっとり県けん、岡山おかやま県けん、京都きょうと府ふ、奈良なら県けん、和歌山わかやま県けん、滋賀しが県けん、岐阜ぎふ県けん、三重みえ県けん、群馬ぐんま県けん、東京とうきょう、それに岩手いわて県けんでは土砂どしゃ災害さいがいの危険きけん性せいが非常ひじょうに高たかまり、土砂どしゃ災害さいがい警戒けいかい情報じょうほうが発表はっぴょうされている地域ちいきがあります。

和歌山わかやま県けんと奈良なら県けん、三重みえ県けん、岩手いわて県けんでは氾濫はんらんの危険きけん性せいが非常ひじょうに高たかまり氾濫はんらん危険きけん水位すいいを超こえている川かわがあります。

和歌山わかやま県けんの熊野くまの川がわでは、新宮しんぐう市しで氾濫はんらん危険きけん水位すいいに達たっし、浸水しんすいのおそれがあるとして、県けんと気象台きしょうだいが「氾濫はんらん危険きけん情報じょうほう」を出だして厳重げんじゅうな警戒けいかいを呼よびかけています。

今後こんごの見通みとおし

西日本にしにほんでは15日にち、東日本ひがしにっぽんでは16日にちにかけて、雷かみなりを伴ともなって猛烈もうれつな雨あめが降ふるおそれがあり、各地かくちで「線せん状じょう降水こうすい帯たい」が発生はっせいする可能かのう性せいがあります。

気象庁きしょうちょうが予測よそくしている時間じかん帯たいは

▽近畿きんきと東海とうかいは15日にち夜よるにかけて

▽四国しこくと中国ちゅうごく地方ちほうは15日にち午後ごごにかけて

▽関東かんとう甲信こうしんは15日にち昼ひるにかけてです。

16日にち朝あさまでの24時間じかんに降ふる雨あめの量りょうは、いずれも多おおいところで

▽東海とうかいで350ミリ、

▽近畿きんきで300ミリ、

▽中国ちゅうごく地方ちほうで250ミリ、

▽四国しこく、関東かんとう甲信こうしん、北陸ほくりくで200ミリと予想よそうされています。

気象庁きしょうちょうによりますと、台風たいふうは近畿きんきを北上ほくじょうしたあと日本海にほんかいを北きたへ進すすみ、16日にちから17日にちごろにかけては北海道ほっかいどうに近ちかづくおそれがあります。

台風たいふうの速度そくどが遅おそいため東海とうかいや近畿きんき、中国ちゅうごく地方ちほうでは総そう雨量うりょうがかなり多おおくなって平年へいねんの8月つき1か月かげつ分ぶんを上回うわまわるおそれがあるほか、北陸ほくりくでもまとまった雨あめが降ふるおそれがあります。

東海とうかい・近畿きんき トラックが横転おうてんするような猛烈もうれつな風かぜも

台風たいふうの影響えいきょうで、東日本ひがしにっぽんと西日本にしにほんでは15日にちは非常ひじょうに強つよい風かぜが予想よそうされ、特とくに東海とうかいや近畿きんきでは走行そうこう中ちゅうのトラックが横転おうてんするおそれもある猛烈もうれつな風かぜが吹ふく見込みこみです。

15日にちの最大さいだい風速ふうそくは

▽東海とうかいと近畿きんきで30メートル、

▽四国しこくと中国ちゅうごく地方ちほうで25メートル、

▽北陸ほくりくで23メートル、

最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそくは

▽東海とうかいと近畿きんきで45メートル、

▽四国しこくと中国ちゅうごく地方ちほう、北陸ほくりくで35メートルと予想よそうされています。

近畿きんき・東海とうかい・四国しこく・伊豆いず諸島しょとうで大だいしけに

海上かいじょうは波なみが高たかく、近畿きんき、東海とうかい、四国しこく、伊豆いず諸島しょとうで大だいしけとなる見込みこみです。

特とくに東日本ひがしにっぽんや西日本にしにほんでは16日にちにかけて潮位ちょういが高たかくなるところがあり、近畿きんきを中心ちゅうしんに高潮こうちょうや高波たかなみによる浸水しんすいのおそれもあります。

気象庁きしょうちょうは暴風ぼうふうや高潮こうちょう、土砂どしゃ災害さいがい、低ひくい土地とちの浸水しんすい、川かわの氾濫はんらんに厳重げんじゅうに警戒けいかいし、高波たかなみに警戒けいかいするとともに落雷らくらいや竜巻たつまきなどの激はげしい突風とっぷうにも十分じゅうぶん注意ちゅういするよう呼よびかけています。

影響えいきょう長引ながびくおそれ 安全あんぜんな場所ばしょで過すごして

台風たいふうの動うごきが遅おそいため、影響えいきょうが長引ながびくおそれがあるほか、台風たいふうから離はなれた場所ばしょでも非常ひじょうに激はげしい雨あめが降ふり、大雨おおあめとなるおそれがあります。

自治体じちたいが発表はっぴょうする避難ひなんの情報じょうほうに注意ちゅういし、頑丈がんじょうな建物たてものなど安全あんぜんな場所ばしょで過すごすようにしてください。

各地かくちの満潮まんちょう時刻じこくは 高潮こうちょうにも厳重げんじゅう警戒けいかい

台風たいふう7号ごうの接近せっきんに伴ともない、近畿きんきや東海とうかいなどでは14日にち夜よるから16日にちにかけて「高潮こうちょう」にも

厳重げんじゅうな警戒けいかいが必要ひつようです。

15日にちの各地かくちの満潮まんちょう時刻じこくです。

【近畿きんき】

▽和歌山わかやま県けん白浜しらはま町まちが15日にち午前ごぜん4時じ47分ふんと午後ごご6時じ17分ふん、

▽大阪おおさか市し天保山てんぽうざんが15日にち午前ごぜん5時じ48分ふんと午後ごご7時じ15分ふん、

▽神戸こうべ港こうが15日にち午前ごぜん5時じ45分ふんと午後ごご7時じ23分ふん。

▽兵庫ひょうご県けん豊岡とよおか市しが15日にち午前ごぜん3時じ19分ふんと午後ごご0時じ49分ふん、

▽京都きょうと府ふ舞鶴まいづる市しが15日にち午前ごぜん3時じ20分ふんと15日にち午後ごご0時じ51分ふんです。

【東海とうかい・北陸ほくりく】

▽三重みえ県けんの尾鷲おわせ港こうが15日にち午前ごぜん4時じ32分ふんと午後ごご6時じ11分ふん、

▽名古屋なごや港こうが15日にち午前ごぜん5時じ1分ふんと午後ごご6時じ14分ふん。

▽静岡しずおか県けんの清水しみず港こうが15日にち午前ごぜん4時じ16分ふんと午後ごご5時じ55分ふん、

▽福井ふくい県けん敦賀つるが市しでは15日にち午前ごぜん3時じ36分ふんと午後ごご0時じ51分ふんです。

満潮まんちょうの時間じかん帯たいは高潮こうちょうのリスクが高たかまるため台風たいふうの進路しんろにあたる地域ちいきやその周辺しゅうへんでは、海岸かいがんや河口かこう付近ふきんに近ちかづかないようにしてください。

特とくに兵庫ひょうご県けんでは15日にち朝あさから16日にちにかけて、高潮こうちょうの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。

台風たいふうが近ちかづく時ときだけでなく通過つうかしたあとも、厳重げんじゅうに警戒けいかいしてください。

《警戒けいかいが必要ひつような地域ちいきと時間じかん帯たい》

台風たいふう7号ごうの影響えいきょうについて気象庁きしょうちょうが発表はっぴょうした14日にち午前ごぜん11時じ時点じてんの情報じょうほうをもとに時とき系列けいれつに見みていきます。

14日にち(月つき)～15日にち(火ひ)朝あさ

【東海とうかい】

大雨おおあめと暴風ぼうふう、それに高波たかなみの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。

【近畿きんき】

大雨おおあめと暴風ぼうふう、高波たかなみの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかく高潮こうちょうの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいがあります。

【関東かんとう甲信こうしん・伊豆いず諸島しょとう】

大雨おおあめと高波たかなみの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。

【四国しこく】

高波たかなみと暴風ぼうふうの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。大雨おおあめも警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

【北陸ほくりく】

大雨おおあめが警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

15日にち(火ひ)朝あさ～夜よる遅おそく

【東海とうかい】

大雨おおあめと暴風ぼうふう、高波たかなみの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。また、高潮こうちょうも警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

【近畿きんき】

大雨おおあめと暴風ぼうふう、高波たかなみ、高潮こうちょうの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。

【関東かんとう甲信こうしん】

大雨おおあめと高波たかなみの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。

【四国しこく】

大雨おおあめと暴風ぼうふう、高波たかなみの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。

【中国ちゅうごく地方ちほう】

大雨おおあめの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかく、暴風ぼうふうと高波たかなみも警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

【北陸ほくりく】

大雨おおあめと暴風ぼうふうの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかく、高潮こうちょうも警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

16日にち(水すい)

【東海とうかい】

大雨おおあめの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかく高波たかなみも警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

【近畿きんき】

高潮こうちょうの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかく大雨おおあめも警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

【関東かんとう甲信こうしん】

大雨おおあめの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかく高波たかなみも警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

【中国ちゅうごく地方ちほう】

大雨おおあめの警報けいほう級きゅうの可能かのう性せいが高たかくなっています。

【北陸ほくりく】

大雨おおあめと暴風ぼうふう、高波たかなみ、高潮こうちょうが警報けいほう級きゅうとなる可能かのう性せいがあります。

台風たいふうの進路しんろによっては警戒けいかいが必要ひつような時間じかん帯たいや地域ちいきが変かわる可能かのう性せいもあるため、最新さいしんの気象きしょう情報じょうほうに注意ちゅういし、早はやめの避難ひなんを心こころがけてください。

専門せんもん家か「大雨おおあめや暴風ぼうふうが長時間ちょうじかん続つづくおそれ 気象きしょう情報じょうほうなどに注意ちゅういを」

台風たいふう7号ごうについて、台風たいふうのメカニズムに詳くわしい名古屋なごや大学だいがく・横浜よこはま国立こくりつ大学だいがくの坪つぼ木き和久わぐ 教授きょうじゅは上陸じょうりく直前ちょくぜんの14日にちになっても台風たいふう本体ほんたいの雲くもの形かたちが崩くずれず左右さゆう対称たいしょうの「ドーナツ状じょう」になっていることから、大雨おおあめや暴風ぼうふうが長時間ちょうじかん続つづくおそれがあるとして警戒けいかいを呼よびかけています。

坪つぼ木き教授きょうじゅによりますと、通常つうじょう、台風たいふうは本州ほんしゅう付近ふきんに接近せっきんすると、西にしからの乾かわいた空気くうきや上空じょうくうの強つよい風かぜの影響えいきょうを受うけて形かたちが崩くずれやすくなりますが、今回こんかいは、台風たいふうの「目め」を取り巻とりまく壁かべ雲くもが厚あつく雲くもの形かたちも左右さゆう対称たいしょうになっているということです。

このような「ドーナツ状じょう」の雲くもの場合ばあい、本体ほんたいの雨雲あまぐもが近ちかづく地域ちいきでは大雨おおあめや暴風ぼうふうが長ながい時間じかん続つづくおそれがあるとしています。

特とくに、坪つぼ木き教授きょうじゅは、台風たいふうが通過つうかしたあと再ふたたび強つよい雨雲あまぐもがかかり、土砂どしゃ災害さいがいが発生はっせいすることもあるとして雨雲あまぐものレーダーや気象きしょう情報じょうほうなどに注意ちゅういしてほしいと呼よびかけています。

「台風たいふう本体ほんたいから離はなれた場所ばしょでも大雨おおあめの危険きけん性せい 太平洋たいへいよう側がわも警戒けいかいを」

一方いっぽう、坪つぼ木き教授きょうじゅは台風たいふう本体ほんたいから離はなれた場所ばしょでも大雨おおあめの危険きけん性せいはあると指摘してきしています。

水蒸気すいじょうきの量りょうや流ながれを分析ぶんせきしたところ、日本にっぽんのはるか南東なんとうの熱帯ねったいや亜熱帯あねったい付近ふきんから大量たいりょうの水蒸気すいじょうきが「大気たいきの川かわ」のような状態じょうたいになって東北とうほくや関東かんとう付近ふきんに向むかって流れ込ながれこんでいることに注目ちゅうもくしています。

13日にちから岩手いわて県けんなどでは局地きょくち的てきな大雨おおあめになっていますが、坪つぼ木き教授きょうじゅは台風たいふうと離はなれた太平洋たいへいよう側がわの地域ちいきでも大雨おおあめに警戒けいかいが必要ひつようだとしています。

坪つぼ木き教授きょうじゅは「2015年ねんの台風たいふう18号ごうでも台風たいふうの東側ひがしがわに『大気たいきの川かわ』があり、鬼怒きぬ川がわを決壊けっかいさせる『関東かんとう・東北とうほく豪雨ごうう』が発生はっせいした。今回こんかい、状況じょうきょうは同おなじではないが、大量たいりょうの水蒸気すいじょうきが流れ込ながれこんでいるという点てんでは共通きょうつうしているので台風たいふうから離はなれていても警戒けいかいが必要ひつようだ」と話はなしていました。

一いち級きゅう河川かせん 氾濫はんらん危険きけん水位すいい超こえる雨量うりょうの目安めやすは

河川かせん工学こうがくなどが専門せんもんの東京とうきょう理科りか大学だいがくの二瓶にへい泰雄やすお教授きょうじゅは、一級いっきゅう河川かせんの流域りゅういき全体ぜんたいでどのくらいの雨あめが降ふると川かわの水位すいいが氾濫はんらんの危険きけん性せいが非常ひじょうに高たかい「氾濫はんらん危険きけん水位すいい」を超こえるのか、過去かこの雨あめと水位すいいのデータをもとに調しらべました。

気象庁きしょうちょうが発表はっぴょうする予想よそうの雨量うりょうと比較ひかくできるように、目安めやすを流域りゅういきで降ふる24時間じかんの雨量うりょうで示しめしています。

東日本ひがしにっぽんから西日本にしにほんでは15日にちにかけて雷かみなりを伴ともなった猛烈もうれつな雨あめや非常ひじょうに激はげしい雨あめが降おり大雨おおあめとなる見込みこみで、雨量うりょうが増ふえると予想よそうされている各地かくちの河川かせんの目安めやすは次つぎの通とおりです。

【東海とうかい】

静岡しずおか県けんなどを流ながれる

▽菊川きくかわと天竜てんりゅう川がわは150ミリから200ミリ

▽狩野かの川がわは250ミリから300ミリ

▽大井おおい川がわは400ミリから450ミリ

▽安倍あべ川がわは1000ミリから1050ミリとなっています。

愛知あいち県けんを流ながれる

▽豊川とよかわ庄内しょうない川がわはそれぞれ200ミリから250ミリ

▽矢作やはぎ川がわはおよそ250ミリとなっています。

三重みえ県けんを流ながれる

▽雲出くもいで川がわは150ミリから200ミリ

▽鈴鹿すずか川がわはおよそ200ミリ

▽櫛田くしだ川がわは200ミリから250ミリ

▽宮川みやがわは300ミリから350ミリとなっています。

【近畿きんき】

京都きょうと府ふなどを流ながれる由良ゆら川がわは150ミリから200ミリとなっています。

大阪おおさか府ふなどを流ながれる淀川よどがわは200ミリから250ミリとなっています。

奈良なら県けんなどを流ながれる大和やまと川がわは100ミリから150ミリとなっています。

兵庫ひょうご県けんなどを流ながれる円えん山川やまかわと加古川かこがわ、揖保いぼ川がわはそれぞれ150ミリから200ミリとなっています。

和歌山わかやま県けんなどを流ながれる

▽紀の川きのかわは200ミリから250ミリ

▽新宮しんぐう川がわは350ミリから400ミリとなっています。

【関東かんとう甲信こうしん】

▽利根川とねがわは150ミリから200ミリとなっています。

埼玉さいたま県けんや東京とうきょう都とを流ながれる荒川あらかわは300ミリから350ミリとなっています。

東京とうきょう都となどを流ながれる

▽鶴見つるみ川がわは100ミリから150ミリ

▽多摩たま川がわは150ミリから200ミリとなっています。

神奈川かながわ県けんなどを流ながれる相模さがみ川がわは550ミリから600ミリとなっています。

茨城いばらき県けんなどを流ながれる久慈くじ川がわはおよそ150ミリとなっています。

栃木とちぎ県けんなどを流ながれる那珂川なかがわは150から200ミリとなっています。

【四国しこく】

徳島とくしま県けんなどを流ながれる

▽那賀川なかがわは200ミリから250ミリ

▽吉野よしの川がわはおよそ250ミリとなっています。

香川かがわ県けんを流ながれる土器どき川がわは200ミリから250ミリとなっています。

愛媛えひめ県けんを流ながれる

▽肱川ひじかわは150ミリから200ミリ

▽重信しげのぶ川がわは200ミリから250ミリとなっています。

高知こうち県けんなどを流ながれる

▽仁淀によど川がわは250ミリから300ミリ

▽四よん万まん十じゅう川がわは300ミリから350ミリ

▽物部ものべ川がわはおよそ400ミリとなっています。

【中国ちゅうごく地方ちほう】

山口やまぐち県けんを流ながれる佐波さば川がわはおよそ200ミリとなっています。

広島ひろしま県けんなどを流ながれる

▽太田おおた川がわは100ミリから150ミリ

▽芦田あしだ川がわは150ミリから200ミリ

▽小瀬こせ川がわは450ミリから500ミリとなっています。

岡山おかやま県けんを流ながれる

▽高梁たかはし川がわはおよそ150ミリ

▽吉井よしい川がわと旭川あさひかわはそれぞれ150ミリから200ミリとなっています。

鳥取とっとり県けんなどを流ながれる

▽日野ひの川がわは150ミリから200ミリ

▽千代ちよ川がわと天神てんじん川がわはそれぞれ200ミリから250ミリとなっています。

島根しまね県けんなどを流ながれる

▽江の川ごうのかわは100ミリから150ミリ

▽高津たかつ川がわと斐伊川ひいかわはそれぞれ150ミリから200ミリとなっています。

二に瓶びん教授きょうじゅは「『氾濫はんらん危険きけん水位すいい』の目安めやすは川かわによって異ことなり、同おなじ雨量うりょうでも地域ちいきごとに災害さいがいの危険きけん度どが変かわることがある。気象きしょう情報じょうほうで雨量うりょうの予想よそうなどを確認かくにんする際さいには、自分じぶんの住すんでいる地域ちいきを流ながれる川かわの目安めやすと比くらべて防災ぼうさいに役立やくだててほしい」と話はなしています。

ゴミ出だしに注意ちゅうい 風かぜに飛とばされ 交通こうつうの妨さまたげ・停電ていでんの原因げんいんにも

気象庁きしょうちょうは14日にちの情報じょうほうで、近畿きんき南部なんぶと三重みえ県けんの陸上りくじょうで15日にち未明みめいから最大さいだい風速ふうそく30メートル、最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそく45メートルと猛烈もうれつな風かぜが吹ふくおそれがあるとして厳重げんじゅうな警戒けいかいを呼よびかけています。

最大さいだい瞬間しゅんかん風速ふうそく40メートルでは木きが折おれたり、看板かんばんが落おちたりするほか、走行そうこう中ちゅうのトラックが横転おうてんしたり、工事こうじ現場げんばの足場あしばが崩落ほうらくしたりといった現象げんしょうが起おきることがあります。

暴風ぼうふうの中なかでは物干ものほしざおや植木鉢うえきばちなどのほかゴミ箱ごみばこや傘かさなども飛とび、けがや停電ていでんの原因げんいんにもなります。

ふだん何気なにげなく外そとに出だしているゴミも、風かぜに飛とばされると交通こうつうの妨さまたげになったり、電線でんせんに引ひっかかり停電ていでんの原因げんいんになったりするおそれがあるので注意ちゅういが必要ひつようです。

今月こんげつ、台風たいふう6号ごうが接近せっきんした那覇なは市しでは自治体じちたいが収集しゅうしゅうを中止ちゅうししていたにもかかわらずゴミを出だす人ひとが相次あいつぎ、暴風ぼうふうで袋ふくろが飛とばされていました。

那覇なは市し役所やくしょにはゴミ袋ぶくろが飛散ひさんしていて交通こうつうの妨さまたげになっているといった苦情くじょうが寄よせられていたということですが、那覇なは市しが暴風ぼうふう域いきに入はいっていたことから対応たいおうできなかったということです。

台風たいふうが接近せっきんしている場合ばあい、あらかじめ自治体じちたいがゴミの定期ていき収集しゅうしゅうを中止ちゅうしすることがあります。

ホームページなどで最新さいしんの情報じょうほうを確認かくにんしてください。