ウクライナ
南部のオデーサの
港からは、ロシアがウクライナ
産農産物の
輸出をめぐる
合意の
履行を
停止して
以降初めての
貨物船が
出ました。
ただ、ロシアはオデーサ
州への
攻撃や
黒海を
通る船舶への
威嚇を
続けていて、ウクライナ
側は
警戒感を
示しています。
ウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相は16日、SNSで、食料を含む3万トン以上の貨物を積んだ香港船籍の貨物船がオデーサの港を出たと発表しました。
7月17日、ロシアがウクライナ産農産物の輸出をめぐる合意の履行の停止を発表したあと、ウクライナは黒海に面した港に民間の船舶が出入りできるよう臨時航路を設けていて、初めて利用されたとしています。
一方、ロシアは先月以来、オデーサ州の港などに向けてミサイルや無人機による攻撃を繰り返していて、16日もオデーサ州の知事は、ドナウ川沿いの港が攻撃され、穀物倉庫などが被害を受けたとSNSに投稿しました。
また、ロシアは、黒海をウクライナに向かうすべての船舶は軍事物資を輸送している可能性があるとみなすと警告し、今月13日には貨物船を強制的に停船させ検査を行ったと発表するなど威嚇しています。
これに対し、ウクライナのクブラコフ副首相は16日の投稿で「ウクライナの港への航行に影響を与えようとする挑発が試みられている」と警戒感を示していてウクライナ産農産物の輸出が安全に再開できるかは依然不透明です。