日本新聞: 受注低迷脱せず５月は４機のみ、安全への疑念続くボーイング

受注低迷脱じゅちゅうていべいだつせず５月がつは４機きのみ、安全あんぜんへの疑念続ぎねんつづくボーイング

Jun 14, 2024 21:06

Furigana

米航空機製造大手べいこうくうきせいぞうおおて「ボーイング」は１３日にちまでに、同社どうしゃが先月受注せんげつじゅちゅうした新型機しんがたきは４機きのみで、全すべてが７８７型機がたきだったと報告ほうこくした。今年ことし４月がつの計けい７機きからさらに落おち込こんだ。

安全運航面あんぜんうんこうめんで最近さいきん、トラブルが相次あいつぎ、米連邦航空局べいれんぽうこうくうきょく（ＦＡＡ）が通常つうじょうの商業便しょうぎょうびんの再開さいかいをまだ承認しょうにんしていない７３７ＭＡＸシリーズ機きへの注文ちゅうもんはなかった。

いずれも昨年さくねん５月がつに受注じゅちゅうした計けい６９機きをはるかに下回したまわる水準すいじゅんとなっている。今年ことしこれまで獲得かくとくした新型機しんがたきの新規契約しんきけいやくは計けい１４２機きで、昨年さくねんの最初さいしょの５カ月間げつかんでの業績ぎょうせきに比くらべ３６％減げんとなっている。

１４２機きのうち、今年ことし３月がつにアメリカン航空こうくうが新あらたに求もとめた７３７ＭＡＸ１０型機がたきの８５機きが大半たいはんを占しめる。ただ、ＦＡＡは同型機どうけいきの乗客じょうきゃくを収容しゅうようしての運航復帰うんこうふっきをまだ認みとめていない。

ＭＡＸシリーズでは米べいアラスカ航空こうくうの９型機がたきが今年ことし１月がつ、飛行中ひこうちゅうに内部側壁ないぶそくへきの一部いちぶが吹ふき飛とぶ前代未聞ぜんだいみもんの異常事態いじょうじたいを起おこしてもいた。製造工程面せいぞうこうていめんでの安全対策あんぜんたいさくに関かんする疑問ぎもんが強つよまり、多数たすうの調査ちょうさへつながった。ＦＡＡはＭＡＸシリーズの機材きざいの生産率せいさんりつに制限せいげんも課かしている。

顧客こきゃくへの機材引きざいひき渡わたしの件数けんすうにも悪わるしき影響えいきょうが出でており、今年ことし５月がつは前月同様ぜんげつどうよう、２４機きだった。前年ぜんねん５月がつの５０機きから半分以下はんぶんいかの規模きぼに落おち込こんでいた。新型機しんがたきの契約金けいやくきんの多おおくは機材きざいの納入時のうにゅうじに受うけ取とるため引ひき渡わたしの減少げんしょうはボーイングの財務面ざいむめんにも打撃だげきを与あたえる結果けっかとなっている。