Japanese News: 博多女性殺害事件の初公判ストーカー規制法違反では無罪主張

博多はかた女性じょせい殺害さつがい事件じけんの初はつ公判こうはんストーカー規制きせい法ほう違反いはんでは無罪むざい主張しゅちょう

Jun 17, 2024 13:06 0

Furigana

去年きょねん1月つき、JR博多はかた駅えき近ちかくの路上ろじょうで元もと交際こうさい相手あいての女性じょせいを殺害さつがいしたなどとして、殺人さつじんなどの罪つみに問とわれている被告ひこくの初はつ公判こうはんが福岡ふくおか地方ちほう裁判所さいばんしょで開ひらかれ、被告ひこくは殺人さつじんと銃刀じゅうとう法ほう違反いはんの罪つみについては起訴きそされた内容ないようを認みとめた一方いっぽう、ストーカー規制きせい法ほう違反いはんについては「待ち伏まちぶせしたことは違ちがいます」と述のべ、無罪むざいを主張しゅちょうしました。

住所じゅうしょ不定ふてい、無職むしょくの寺内てらうち進すすむ被告ひこく（32）は、去年きょねん1月つき、福岡ふくおか市しの博多はかた駅えき近ちかくの路上ろじょうで、ストーカー規制きせい法ほうに基もとづく禁止きんし命令めいれいが出だされる中なか、元もと交際こうさい相手あいてで那珂川なかがわ市しの会社かいしゃ員いん、川野かわの美樹みきさん（当時とうじ38）を待ち伏まちぶせしたうえ包丁ほうちょうで刺さして殺害さつがいしたとして殺人さつじんやストーカー規制きせい法ほう違反いはんなどの罪つみに問とわれています。

17日にち、福岡ふくおか地方ちほう裁判所さいばんしょで初はつ公判こうはんが開ひらかれ、被告ひこくは「刺さしたことは間違まちがいないが待ち伏まちぶせしたことは違ちがいます」と述のべ、殺人さつじんと銃刀じゅうとう法ほう違反いはんの罪つみについては起訴きそされた内容ないようを認みとめた一方いっぽう、ストーカー規制きせい法ほう違反いはんについては無罪むざいを主張しゅちょうしました。

検察けんさつは、冒頭ぼうとう陳述ちんじゅつで「被告ひこくの束縛そくばくなどに嫌気いやけがさして交際こうさいの解消かいしょうを望のぞんだ被害ひがい者しゃに対にたいして、被告ひこくは交際こうさい中ちゅうの不ふ名誉めいよな写真しゃしんや動画どうがを送信そうしんするなどプライバシーを侵害しんがいしたり、勤務きんむ先さきに電話でんわしたりして、ストーカー規制きせい法ほうに基もとづく禁止きんし命令めいれいを受うけた。事件じけん当日とうじつは、被害ひがい者しゃが警察けいさつに被害ひがいを申告しんこくしたことについて文句もんくを言いって謝罪しゃざいを求もとめたが『警察けいさつで話はなそう』と言いわれて、激高げっこうして女性じょせいを刺さした」と主張しゅちょうしました。

一方いっぽう、弁護べんご側がわは「被告ひこくは、被害ひがい者しゃとすれ違すれちがいが多おおくなり関係かんけいが悪化あっかするようになった。事件じけん当日とうじつ、被告ひこくは携帯けいたい電話でんわ料金りょうきんの支払しはらいに博多はかた駅えき付近ふきんに向むかっていて、偶然ぐうぜん、被害ひがい者しゃと出会であったが相手あいてにされずに感情かんじょうが爆発ばくはつした。いろいろな偶然ぐうぜんが積み重つみかさなって起おきた事件じけんだ」と主張しゅちょうしました。

審理しんりでの被告ひこくの様子ようすは

寺内てらうち進すすむ被告ひこくは、紺色こんいろの上着うわぎにグレーのズボン姿すがたで、白しろいマスクをつけ髪かみは短髪たんぱつでした。

審理しんりが始はじまり、証言しょうげん台だいに立たつよう促うながされた被告ひこくは裁判さいばん長ちょうから起訴きそ状じょうの内容ないように違ちがう点てんがないか尋たずねられると、「はい。刺さしたことは間違まちがいないが、待ち伏まちぶせしたことは違ちがいます」と裁判さいばん長ちょうを見みつめながらはっきりと述のべました。