日本新聞: デルタ株国内での感染力は従来の1.95倍と推定京大教授ら分析

デルタ株かぶ国内こくないでの感染かんせん力りょくは従来じゅうらいの1.95倍ばいと推定すいてい京大きょうだい教授きょうじゅら分析ぶんせき

Jun 24, 2021 18:06

Furigana

インドで確認かくにんされた新型しんがたコロナウイルスの変異へんいウイルスの、国内こくないでの感染かんせん力りょくは従来じゅうらいのウイルスの1.95倍ばいと推定すいていされるという分析ぶんせき結果けっかを、京都大きょうとだい学がくの西浦にしうら博ひろし教授きょうじゅらがまとめました。

この分析ぶんせきは、北海道ほっかいどう大学だいがくの伊藤いとう公人きみと教授きょうじゅと京都きょうと大学だいがくの西浦にしうら教授きょうじゅらのグループが行おこなったもので、23日にちに開ひらかれた厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会議かいぎで示しめされました。

グループでは、新型しんがたコロナウイルスの国際こくさい的てきなデータベースと東京とうきょうでのPCR検査けんさの分析ぶんせき結果けっかを使つかって、日本にっぽん国内こくないでの変異へんいウイルスの状況じょうきょうを分析ぶんせきしました。

その結果けっか、インドで確認かくにんされた変異へんいウイルスの「デルタ株かぶ」の国内こくないでの感染かんせん力りょくは、1人にんが何なん人にんに感染かんせんを広ひろげるかを示しめす「実効じっこう再さい生産せいさん数すう」でみると、従来じゅうらいのウイルスと比くらべて1.95倍ばいになっていると推定すいていされたということです。

また、これまでのデータから試算しさんすると、この変異へんいウイルスは7月つき12日にちごろには全体ぜんたいの半数はんすうを超こえ、東京とうきょうオリンピックが開幕かいまくする7月つき23日にち時点じてんで全体ぜんたいの68.9％になると予測よそくされるということです。

西浦にしうら教授きょうじゅは「データが増ふえ、より詳くわしい分析ぶんせきができたことで感染かんせん力りょくの数値すうちがより高たかまる結果けっかとなった。緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの解除かいじょに加くわえて、デルタ株かぶの影響えいきょうも考かんがえると感染かんせんの拡大かくだいが懸念けねんされる」とコメントしています。