是枝裕和監督の
映画「
怪物」は、
小学生どうしのけんかから
見えてくる
ある事件についての
物語で、
親や
教師などさまざまな
視点から
描くことで「
怪物」が
何を
意味しているのか
問いかける作品となっています。
今回の作品について、是枝監督は「本当にすばらしい脚本とキャストだったので、とてもおもしろい映画ができたなと思っています」と手応えを語りました。
タイトルにもなっている「怪物」については「『怪物』を目にしてしまったときの表情をちゃんと撮ろうと思いました。そうすることで、いろんな場所や人と人の間に立ち現れる『怪物』らしきものの存在を感じてもらえればと考えました」と話しました。
そのうえで「映画をどう楽しむかは作った側が決めるものではなく、完成してから先は観客が作っていってくれるものだと考えています。今回の作品でもそこに期待しています」と話していました。
“映画監督として鍛えられる場所”
自身の
作品が
これまで
海外でも
高く
評価されてきたことについては「
今そのとき、その
場所で、
そこに
暮らす人たちが
いちばん切実に
感じている
課題に
しっかり向き合えば、
世界に
通じる。
このことに
気が付いてからは
ヨーロッパの
人に
伝わるか
どうか
などを
一切考えないようにして
作っています」と
明かしました。
そして、過去に最優秀賞も受賞したことがあるカンヌ映画祭について、是枝監督は「非常に厳しいことばにさらされる時間でもあるので、映画監督として鍛えられる場所です。今回も自分たちの作った映画がどんな風に輝けるのか、不安と期待が半分ずつですが楽しみにしています」と話していました。
発表は日本時間28日早朝 役所広司さん主演作にも注目
ことしで76
回目と
なるカンヌ
映画祭は、
今月16
日から
開かれています。
各国で
新型コロナ
対策の
緩和が
進んだこともあって
会場には
連日、
新作映画や、レッド
カーペットに
登場する
俳優や
監督らを
一目見ようと
多くの
人が
訪れています。
ことしは最優秀賞のパルムドールを競うコンペティション部門に、是枝裕和監督の最新作「怪物」のほか、東京 渋谷の公共トイレを舞台にトイレの清掃員として働く主人公の男性を役所広司さんが演じた、ドイツのヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」(原題)など21の映画がノミネートされています。
是枝監督は2018年に「万引き家族」で、ヴェンダース監督は1984年に「パリ、テキサス」で、それぞれパルムドールを受賞していて、2つの作品は上映会でも大きな注目を集めていました。
審査の結果は、映画祭の最終日となる現地時間の27日夜、日本時間の28日早朝に発表されます。
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
日本時間の2日未明、インドネシアの火山で大規模な噴火が発生しました。気象庁は噴火による津波の有無や日本への影響を調べていますが、午前8時半現在、国内や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないということです。
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Nguồn: NHK
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Aug 2, 2025 09:08