日本新闻: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（8月8日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる8日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

「サハリン1」の権益けんえきを維持いじする考かんがえ経けい産さん相しょう

日本にっぽん勢ぜいが権益けんえきを保有ほゆうする石油せきゆ・天然てんねんガスの開発かいはつプロジェクト「サハリン1」をめぐって、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうが5日にち、非ひ友好国ゆうこうこくと位置いちづける国くにの企業きぎょうなどに株式かぶしきの売却ばいきゃくなどを禁止きんしする大統領だいとうりょう令れいに署名しょめいしたことについて、萩生田はぎうだ経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんは詳細しょうさいは確認かくにん中ちゅうだとしたうえで、権益けんえきを維持いじする考かんがえを改あらためて示しめしました。

ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは5日にち、大統領だいとうりょう令れいに署名しょめいしてロシアがアメリカや日本にっぽんを含ふくめて非ひ友好国ゆうこうこくと位置いちづける国くにの企業きぎょうなどにロシア企業きぎょうの株式かぶしきを売却ばいきゃくすることなどを年内ねんないまで禁止きんしするとし、対象たいしょうは、日本にっぽん勢ぜいが権益けんえきを保有ほゆうする石油せきゆ・天然てんねんガスの開発かいはつプロジェクト「サハリン1」も含ふくまれるとしています。

これについて、萩生田はぎうだ経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんは8日にちの閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「現在げんざいは詳細しょうさいを確認かくにん中ちゅうで、その影響えいきょうについて予断よだんを持もってコメントするのを差し控さしひかえたいが、原油げんゆ輸入ゆにゅうのおよそ9割わりを中東ちゅうとうに依存いぞんする日本にっぽんにとって、サハリン1は貴重きちょうな中東ちゅうとう以外いがいの調達ちょうたつ先さきである」と述のべました。

そのうえで「われわれとしては日本にっぽんの基本きほん方針ほうしんのとおり権益けんえきを維持いじしていくということで何なんら状況じょうきょうに変更へんこうはない」として、サハリン1の権益けんえきを維持いじする考かんがえを改あらためて示しめしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「見みせかけの住民じゅうみん投票とうひょう交渉こうしょう可能かのう性せいを閉とざす」

ロシアは、すでに掌握しょうあくしたとしているウクライナの地域ちいきで支配しはいの既成きせい事実じじつ化かを進すすめる動うごきを強つよめていて、南部なんぶの一部いちぶの地域ちいきではロシアへの編入へんにゅうの賛否さんぴを問とう見みせかけの住民じゅうみん投票とうひょうが実施じっしされる動うごきがあるとアメリカ政府せいふなどは警戒けいかいしています。これに関連かんれんしてゼレンスキー大統領だいとうりょうは7日にちに公開こうかいした動画どうがで「占領せんりょう者しゃが偽いつわりの投票とうひょうを行おこなう道みちを進すすめば、ウクライナや自由じゆう主義しゅぎの国くにと交渉こうしょうする可能かのう性せいをみずから閉とざすことになる」と述のべ、住民じゅうみん投票とうひょうの実施じっしに踏み切ふみきれば、いずれロシアにとっても必要ひつようとなるウクライナや欧米おうべい側がわとの交渉こうしょうの道みちは断たたれるとしてロシア側がわをけん制けんせいしました。

原発げんぱつ攻撃こうげきゼレンスキー大統領だいとうりょうがロシアを改あらためて非難ひなん

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、南東なんとう部ぶのザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょの周辺しゅうへんに攻撃こうげきがあったことについて、ロシアを改あらためて非難ひなんするとともに「国際こくさい社会しゃかいの確固かっこたる対応たいおうが今いますぐに必要ひつようだ」と訴うったえました。ロシア軍ぐんが占拠せんきょするヨーロッパ最大さいだい規模きぼの原発げんぱつザポリージャ原発げんぱつでは、今月こんげつ5日にち以降いこう攻撃こうげきがあり、ウクライナ・ロシア双方そうほうが「相手あいての攻撃こうげきだ」と主張しゅちょうしています。

人権じんけん団体だんたい“アムネスティ” ウクライナ事務所じむしょ代表だいひょうが辞任じにん

国際こくさい的てきな人権じんけん団体だんたいの「アムネスティ・インターナショナル」が、ウクライナ軍ぐんが市民しみんを危険きけんにさらす戦術せんじゅつをとっているとして国際こくさい人道じんどう法ほうに違反いはんしているという調査ちょうさ結果けっかを公表こうひょうしたことを受うけて、この団体だんたいのウクライナ事務所じむしょの代表だいひょうポカルチュク氏しは5日にち、辞任じにんしたことを明あきらかにしました。ポカルチュク氏しはSNSへの投稿とうこうで「調査ちょうさ結果けっかはロシアのプロパガンダの道具どうぐになってしまった」と指摘してきしていて、辞任じにんは抗議こうぎの意思いしを示しめした形かたちとみられます。

ウクライナから貨物かもつ船せん4隻せきが新あらたに出港しゅっこう

7日にち、ウクライナ南部なんぶの港みなとからトウモロコシやひまわり油ゆなどを積つんだ4隻せきの貨物かもつ船せんが新あらたに出港しゅっこうし、中国ちゅうごくやイタリアなどに向むかいました。世界せかい的てきな食料しょくりょう危機ききへの懸念けねんが続つづく中なか、輸出ゆしゅつ再開さいかいの動うごきが加速かそくするかが焦点しょうてんです。

“ロシア軍ぐんザポリージャ原発げんぱつを再ふたたび攻撃こうげき” ウクライナ原発げんぱつ公社こうしゃ

ウクライナの原子力げんしりょく発電はつでん公社こうしゃエネルゴアトムは、ロシア軍ぐんが、南東なんとう部ぶにあるザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょの周辺しゅうへんを6日にち再ふたたび攻撃こうげきし、使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうの貯蔵ちょぞう施設しせつ近ちかくが砲撃ほうげきされたと発表はっぴょうしました。ロシア軍ぐんが占拠せんきょするヨーロッパ最大さいだい規模きぼの原発げんぱつザポリージャ原発げんぱつでは今月こんげつ5日にちにも砲撃ほうげきがあり、ウクライナ・ロシア双方そうほうが「相手あいての攻撃こうげきだ」と主張しゅちょうしています。

エネルゴアトムは7日にちSNSを更新こうしんし「6日にち午後ごご、ロシア側がわが再ふたたびザポリージャ原発げんぱつ付近ふきんを砲撃ほうげきした」としたうえで、職員しょくいん1人にんがけがをして病院びょういんに搬送はんそうされたほか、使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうの貯蔵ちょぞう施設しせつの近ちかくに設置せっちされたモニタリング装置そうち3つが損傷そんしょうし、放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの漏もれなどが即時そくじに検知けんちできなくなっていると発表はっぴょうしました。

一方いっぽう、ロシア国営こくえいのタス通信たすつうしんは「ウクライナ側がわが再ふたたびザポリージャ原発げんぱつを攻撃こうげきした」と主張しゅちょうするロシア側がわの見解けんかいを伝つたえ、反論はんろんしています。

ウクライナの港みなとに貨物かもつ船せんが入港にゅうこう軍事ぐんじ侵攻しんこう後ご初はじめて

ウクライナのインフラ省しょうは7日にち、ロシアによる侵攻しんこう開始かいし後ご初はじめてウクライナの港みなとに貨物かもつ船せんが入港にゅうこうしたとフェイスブック上じょうで明あきらかにしました。この貨物かもつ船せんは、バルバドス船籍せんせきのばら積ばらづみ船せんで、黒海こっかいに面めんする南部なんぶのチョルノモルシク港こうに入はいりすでに積み込つみこみ準備じゅんびが完了かんりょうしたとしています。

クブラコフ・インフラ相しょうは「『穀物こくもつ回廊かいろう』が港みなとの出入でいりの両方りょうほうに使つかえるようになったと言いえる。1か月かげつあたり300万まんトンの農産物のうさんぶつの輸送ゆそうに向むけて、来週らいしゅうには最大さいだいの港みなとの使用しようも始はじめる」と投稿とうこうし、輸出ゆしゅつ再開さいかいの動うごきを加速かそくしたい意向いこうを示しめしました。