新型コロナウイルスの
感染拡大によって
中国などからの
観光客が
減少している
影響で、
免税店を
全国展開するラオックスが、
沖縄や
北海道などの
一部の
店舗を
閉店したことが
分かりました。ラオックスは
家電や
化粧品などを
扱う免税店を
全国に
展開し、
中国を
中心とした
外国人観光客向けの
販売に
力を
入れてきました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で中国政府が海外への団体旅行の中止を決めて以降、買い物客が大きく減少していました。
これを受けてラオックスは、沖縄県那覇市の中心部、国際通りに6年前から出していた店舗を先月、閉店したということです。
また、北海道の2店舗と鹿児島県の1店舗も合わせて閉店しました。
ラオックスは業績の悪化が懸念されるなどとして、先月、社員の希望退職の募集に踏み切りましたが、さらに店舗の閉鎖に追い込まれた形です。
特に沖縄県は、今月から5月までの3か月間で沖縄を訪れる人が前の年に比べて150万人余り減少し、観光消費額はおよそ半分に当たる1000億円余り落ち込むという試算を「沖縄観光コンベンションビューロー」がまとめるなど、地元経済への深刻な影響が懸念されています。
ラオックス 広報担当「客足が戻れば また出店も検討」
ラオックスの広報担当は「団体客が来ない状況なので閉店となった。いつまで新型コロナウイルスの影響が続くかわからないが、客足が戻ればまた出店することも検討していく」と話しています。