アフガニスタンでは今月7日、西部を震源とするマグニチュード6.3の地震が2回発生し、現地で実権を握るイスラム主義勢力タリバンの暫定政権は、これまでに2000人以上が死亡し、およそ2000の家屋が倒壊したとしています。
現地の気象当局によりますと、被災した地域の一部ではここ数日、夜間の気温が0度近くまで下がるなど冷え込みが厳しくなっているほか、冬にはマイナス10度を下回ることもあり、今後さらに寒さが厳しくなることが予想されるということです。
現地では多くの人々が国際機関などが配布したテントの下で生活していますが、寒さが厳しくなる中で夜を過ごすのが難しいということで、被災した人たちの中には、倒壊した自宅から毛布を探し出して避難場所に持参する人もいました。
15歳の娘が、倒壊した自宅の下敷きになったままだという女性は「昨日は寒さで眠ることが出来なかった。暫定政権にはもっと安心できる避難場所を作ってほしい」と話していました。
地震の発生から4日がたとうとするなか、現地では食料や飲み水のほか、寒さをしのぐための仮設の住宅の確保も課題になっています。