韓国の
人権団体が、
中国で
拘束されていた
多くの
脱北者が
北朝鮮に
強制送還されたと
発表したことについて、
韓国政府は13
日、「
北の
住民の
送還は
事実とみられる」として
遺憾の
意を
表明しました。
北朝鮮の人権問題に取り組む韓国の民間団体は11日、中国で拘束されていた脱北者およそ600人が今月9日に北朝鮮に強制送還されたと、発表しました。
これについて韓国統一省の報道官は13日の定例会見で「多数の北の住民が送還されたのは事実とみられる」と述べました。
送還された人のうち、脱北者がどれくらい含まれるかは正確に確認できないとする一方で「いかなる場合でも脱北者本人の意思に反する強制送還は国際規範に背く」として遺憾の意を示し、「中国に厳重に問題提起をした」と述べました。
北朝鮮はことし8月、新型コロナ対策としてとっていた外国との往来制限を緩和したことを明らかにしたため、強制送還を受け入れるのではないかと人権団体から懸念の声が出ていました。
中国外務省の汪文斌報道官は12日の会見で、記者から事実関係の確認を求められたのに対し、回答しませんでした。
そのうえで「中国は経済的な理由で不法に入国した北朝鮮の国民に対して、国内法や国際法、人道主義の原則に基づき一貫して責任ある態度で適切に対処している」と述べました。