バイデン大統領 演説“人道支援表明”
アメリカのバイデン大統領は18日、イスラエルを訪問しネタニヤフ首相と首脳会談を行ったあと演説を行いました。
この中で、バイデン大統領は「イスラム組織ハマスは過激派組織ISを思い起こさせる残虐行為を行った」と述べ、イスラエルへの大規模な攻撃を行ったハマスを厳しく非難するとともに「われわれは、イスラエルに寄り添う」と述べ、イスラエルへの連帯を改めて示しました。
その上で「イスラエルの防衛のため、アメリカ議会に対し、先例のない支援パッケージを求める」と述べ、議会に対しイスラエルの対空防衛力などの強化に向け、巨額の予算を要求する考えを明らかにし、追加の軍事支援を行う考えを強調しました。
そのうえで危機的な人道状況に対応するため「ガザ地区とヨルダン川西岸の人道支援に対して1億ドルの支援を表明する」と明らかにしました。
さらに「パレスチナの大多数の住民はハマスとは異なる。ハマスはパレスチナの住民を代表していない」と述べ、ハマスとパレスチナの住民は別だと強調しました。
《バイデン大統領 このほかの発言》
「人質の家族へ、あなたはひとりではありません。私たちが地域全体のパートナーと取り組んでいるのは、ハマスの人質となっている人を家に連れ帰るあらゆる手段を示すことだ」
「いまはそうではないかもしれないが、イスラエルを再びユダヤ人にとって安全な場所にしなければならない」
「イスラエルはこれまで以上に強くなったと知るだろう。イスラエルを攻撃しようと考えている国家や勢力へのメッセージは先週と変わらない。やめろ、やめろ、やめろ」
「ハマスが人間の盾としているのは、ガザに住む何の罪もない家族だ」と述べ、イスラエルを攻撃したイスラム組織ハマスをあらためて強く非難しました。
「イスラエルとパレスチナの人たちがともに安全に尊厳と平和の中で暮らすことを追求し続けなければならない」