ブラジルのリオデジャネイロで23日、地元の犯罪組織のメンバーが市内を走行していた路線バスに相次いで火をつけ、バスは路上で激しく炎上しました。
バスの運営団体によりますと、放火されたのは少なくとも35台のバスと列車1両で、現地からの映像には、犯罪組織のメンバーが乗客や乗員を強制的に下車させた上で、バスの中に液体をまき火をつける様子などが映っています。
一連の放火による死者やけが人は伝えられておらず、地元の警察は24日、放火に関わった疑いで6人に対する捜査を進めていると発表しました。
リオデジャネイロでは、警察がこの犯罪組織に対する強制捜査を行い、幹部1人を殺害していて、メディアは今回の放火はその報復だと伝えています。
リオのカーニバルで知られるリオデジャネイロは世界的な観光都市で、来年にはG20サミットの開催が予定されていますが、麻薬の取り引きなどがからむ犯罪が多発していて、治安の悪化への懸念が広がっています。