体操の
全日本種目別選手権は、
女子の
決勝が
行われ、
NHK杯で
2連覇を
果たした
村上茉
愛選手が
苦手の「
平均台」で
初めて優勝して、ことし10
月の
世界選手権に
向けて
手応えをつかみました。
群馬県高崎市で
開かれている
大会は
6月30
日、
予選が
行われ、
5月の
NHK杯で
2連覇を
果たした
村上選手は、「
平均台」と「ゆか」の
2種目で
1日の
決勝に
進みました。
このうち「平均台」は、去年の世界選手権、個人総合の決勝で演技の途中で落下するなど苦手としていることから重点的に強化してきました。
村上選手は序盤から安定した演技で、幅10センチの台の上でも宙返りなどの着地を姿勢をぶらさずに次々と決めていました。
演技の最後の平均台からの技も着地までしっかりと決め、13.400をマークしてこの種目初めての優勝を果たし、ことし10月からカタールで開かれる世界選手権に向けて手応えをつかみました。
また、去年の世界選手権で日本の女子選手として63年ぶりに金メダルを獲得した得意の「ゆか」でもH難度で、2回宙返り2回ひねりの大技、「シリバス」をほぼ完璧に決めるなどただ1人の14点台となる14.233をマークしてこの大会、2種目目の優勝を決めました。
「まだまだ強くなれる」
村上茉愛選手は、苦手種目の「平均台」で初めて優勝したことについて「きのうの予選はあまりよくなく、悔しくて涙を流したので、きょうは修正できてよかった。緊張感のある中で、着地もしっかりと意識して決めることができたし、演技の出来栄え点も目標の8点がとれてうれしい。ここまで強くなれた、と思うとともに、まだまだ強くなれると感じた」と手応えを感じていました。
さらに、10月の世界選手権に向けては「すべての種目で新しい技に挑戦していて、これからどの技が自分の体に合っているのか見極めていきたい。世界選手権の前に学生の大会なども控えているので、しっかりと調整していきたい」と前を見据えていました。