イランの
メディアは、イラン
政府が5
年前に
断交し、
敵対関係に
あるサウジアラビアと
協議を
行ったと
伝えました。イラン
政府は「サウジアラビア
側から
最近良い兆しがみられる」と
述べていて、
今後、
地域の
緊張緩和や
国交回復につながるのかが
焦点です。
イランの地元メディアは23日、外交関係者の話として、イラン政府が敵対するサウジアラビアとの直接協議を行ったと伝えました。協議は、今月上旬に隣国のイラクが仲介する形でイラクの首都バグダッドで行われ両国の安全保障に関わる高官が参加したとしています。
そして協議では、両国の代理戦争の構図となっている中東イエメンの内戦などをめぐって意見が交わされ、数日中に2度目の協議が行われる見通しだと報じています。
両国は5年前の2016年に、サウジアラビアでイスラム教シーア派の指導者の死刑が執行されたことを受け、シーア派が主流のイランでサウジアラビア大使館が襲撃されるなどしたあと、国交が断絶していました。
イラン政府は、サウジアラビアとの協議について公式には認めていませんが、外務省の報道官は今週メディアの取材に対し「サウジアラビア側から最近良い兆しがみられる。緊張緩和に向けたイラクの役割を歓迎する」と述べていて、今後、地域の緊張緩和や国交回復につながるのかが焦点です。