警察への
取材で、
中村被告を
中心にした
主婦仲間に、
不正が
広がっていたことが
分かってきました。
まず誘われたのは中村被告の友人のA。50代で、保険関係の仕事をしているといいます。
女性Aの供述
「中村とは30歳すぎに知り合い、時々飲みに行く関係でした。去年5月ごろ、中村に勧められて不正受給をしました」
Aは誘いに応じ、自分の個人情報を中村被告に渡しました。これを元に平川被告らがうその申請を行い、Aに100万円が振り込まれました。このうち40万円をAが受け取り、残りの60万円を中村被告に手渡したといいます。
Aの幼なじみのBも100万円を不正受給。去年の夏ごろ、AとBは喫茶店で主婦仲間のCとDにも不正受給を持ちかけました。
女性Cの供述
「去年の夏ごろ、4人でランチをした時に不正受給を誘われました。『捕まらないか』と聞いたところ、『ちゃんとしているから』と言われ、カネに目がくらみ、大丈夫だと思いました」
不正はさらに
広がっていきます。Cの
友人、Eも
不正に
手を
染めました。
女性Eの供述
「Cから『不正受給でカネが手に入る』と教えられ、手続きをしました。『自分の取り分は30万円で、70万円は手数料として渡さなければいけない』と言われました。ばれないと思いました」
“お金入った?”“入ってへん”
不正拡大の
中心になった
中村被告とは
どんな人物なのか。
周辺を
取材しました。
連日、
近所に
住む人や
行きつけだったという
飲食店などを
訪ねて
回り、
数十人に
会いました。
中村被告は小さな清掃会社の代表をつとめていて、「車に仕事道具を積み込んでいる様子をよく見た」と話す人もいました。実際、近くにずっととめられていた小さな車には清掃用具が積まれていました。
一方で、「不正受給を誘われたが断った」と話す女性もいました。まじめな職業人と、不正受給の中心人物。どちらが本当の顔なのか。
取材を続ける中で、中村被告をよく知っているという男性に話を聞くことができました。明るく、慕われる性格だったといい、不正に関わったのを信じられない様子でした。
中村被告を
よく知るという
男性「あの奥さんがぱくられんの?何したん?陽気なお姉さんとしか知らんから。明るく優しい、普通のお姉さん。もうみんな友達やもんな。慕っている人もけっこういてる」
一方で、行きつけの喫茶店で中村被告の主婦仲間が、こんな話をしていたと明かしました。
男性
「持続化給付金の話してはって、『(お金)入った?』『入ってへん』って言ってはった」
「中村被告と知り合いやわ。みんな知り合い。地元で大きいお祭りがあるからな」
中村被告の
地元の
知り合いが、
持続化給付金について
話していたというのです。
不正をしていたのかどうかは分かりませんが、持続化給付金の話がさらに広がっていたことはうかがえました。
「手数料」で不正が連鎖
不正は
なぜ広がっていったのか。
全国で相次ぐ不正受給の実態に詳しい捜査関係者に取材すると、主婦たちから中村被告に支払われた「手数料」が鍵だと話しました。
人を紹介すればするほど金が入る仕組みになっているというのです。
捜査関係者「『給付金をもらわないか』と、メンバーがいろいろな人に声をかけていきます。紹介することに対し、『手数料』が発生します。ねずみ講のような形です。『紹介した』というだけで、お金が舞い込んでくるのはやはり大きいです。紹介する側も、紹介を受けて不正受給する側も、どちらも得をします。どちらにも一定のお金が入るというところが、不正が広がっていく一つの要因です」
また、
特定の
人をだますのではないので
罪悪感も
薄かったのではないかと
指摘します。
捜査関係者
「国民の税金なので、公金をだまし取っていることには変わりはないのですが、一個人からお金を取っているわけではありません。それが被害を与えているという気持ちが薄い一因になっていると思います」
主婦グループから中村被告に支払われた手数料。大部分は平川被告に渡ったとみられています。
平川被告の駐車場には、ランボルギーニ、ベントレー、フェラーリ、ポルシェ、4台の高級車がありました。
不正受給した金の多くを吸い上げたとみられる平川被告。警察の調べに「一切身に覚えがありません」と否認しています。
“後悔しかない”“友達に罪”
一方で、
不正に
手を
染めた
主婦たちは
反省した
様子で、
取り調べに
応じているといいます。
女性Eの供述
「当時お金に困っており、お金欲しさに頼みました。本当に軽率なことをしたと後悔しかありません」
女性Bの供述
「お金が楽に入った喜びから、別の友人にも教えてしまいました。軽率な行動は、友達に罪を犯させる結果にもなってしまったのです」
越えてはならない一線
感染拡大が
続き、3
度目の
緊急事態宣言が
出されました。
長期化するコロナ
禍の
中で、
経済的に
苦しい人は
増えています。
清掃の仕事を続けていた中村被告や、主婦仲間たちもある面では普通の人たちでした。コロナで苦しい思いをしていたのかもしれません。
一方で、私は日々の取材の中で、ハローワークで仕事を探す人、家も仕事も失って支援団体に相談に来た人など、困難を抱えているたくさんの人たちに会いました。
当たり前の事ですが、困っている人が必ず不正を行うわけではありません。そこにはやはり、簡単に越えてはいけない一線があると感じました。
東京八王子スーパー3人殺害事件未解決のまま30年
1995年、東京 八王子市のスーパーでアルバイトの女子高校生2人とパート従業員の女性の合わせて3人が拳銃で撃たれて殺害された強盗殺人事件の発生から30日で30年です。警視庁はのべ22万人の捜査員を投入して犯人を追っていますが、有力な情報は無く、事件は未解決のままです。
N1
資源: NHK
527
Jul 30, 2025 04:07
ロシア カムチャッカ半島の一部で3~4mの津波観測 怪我人も
ロイター通信は、ロシア極東のカムチャツカ半島の一部で3メートルから4メートルの津波が観測されたと、地元の災害担当の当局者が明らかにしたと伝えています。また、ロシア国営のタス通信が伝えた内容として、この地震により地元の空港などで数人が軽いけがをしたと報じています。
N2
資源: NHK
220
Jul 30, 2025 11:07
【随時更新】北海道から関東で津波観測 宮城・石巻港では50cm
津波警報が出ている宮城の石巻港では50センチの津波が到達しました。また、北海道の広尾町十勝港と苫小牧東港、青森の八戸港、仙台港、福島の小名浜港、茨城の大洗港などでは40センチの津波が到達しました。気象庁は、この他の観測所についても潮位に変化がないか観測を続けています。津波警報は、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に発表されています。周りの人にも避難を呼びかけながら可能なかぎり高いところへ逃げて下さい。近くに高台がなければ高いビルの上か、海岸から遠く離れたところへ逃げて下さい。
N2
資源: NHK
174
Jul 30, 2025 12:07
【津波警報石破首相「高台や避難ビル 安全な場所に避難を」
石破総理大臣は午前10時20分ごろ総理大臣官邸で記者団に対し「きょう午前8時25分ごろ、カムチャッカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生し、この地震に伴い北海道から和歌山県の太平洋側沿岸に津波警報が発表され、高いところで3メートル程度の津波が予測されている」と述べました。
N2
資源: NHK
59
Jul 30, 2025 11:07
気象庁「津波警報解除まで安全な場所に」午後1時から再び会見
30日午前8時25ごろにロシアのカムチャツカ半島付近でマグニチュード8.7の地震が起き、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報が発表されたことを受けて気象庁は午前10時10分から記者会見を開きました。また、午後1時から再び会見を開き、今後の警戒点やメカニズムなどについて説明することにしています。
N2
資源: NHK
47
Jul 30, 2025 11:07
専門家 “今回の津波は後から来る津波が大きく 注意が必要”
今回の津波の特徴について、津波のメカニズムに詳しい東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は「カムチャツカ半島では過去も大きな地震があり、最も大きなのものが1952年で、同じような規模で起きている。その時には日本にも3メートルの津波が押し寄せた。今回も同じような規模になるおそれがある」と指摘しました。
N2
資源: NHK
29
Jul 30, 2025 15:07
兵庫 丹波 41.2度 国内観測史上最高を更新
30日も各地で気温が上がり、兵庫県丹波市では午後2時半すぎに気温が41.2度を観測し、これまで国内で最も高かった記録を上回って過去最高を更新しました。ほかにも40度以上の命に関わる危険な暑さになっているところがあり、熱中症に厳重に警戒してください。
N2
資源: NHK
7
Jul 30, 2025 17:07
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