なぞ古代人類こだいじんるいデニソワじん、チベット高原こうげんで10万年まんねんあまり生存せいぞん 新研究しんけんきゅう

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Jul 8, 2024 16:07 21
Furigana
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古代人類こだいじんるいのデニソワじんはチベット高原こうげんで10万年以上まんねんいじょうにわたり生存せいぞん繁栄はんえいしていた。そんなあら研究結果けんきゅうけっか発表はっぴょうされた。2010ねんはじめて発見はっけんされたなぞ古代人類こだいじんるい、デニソワじんへの科学的理解かがくてきりかいふかめる研究結果けんきゅうけっかとなった。

研究けんきゅうチーム中国甘粛省ちゅうごくかんせいしょう夏河近郊なつかわきんこう海抜かいばつ3280メートル白石崖溶洞はくいしがいようどうで、数千点すうせんてんのぼ動物どうぶつほね発見はっけんした。この洞窟どうくつ絶滅ぜつめつしたデニソワじん居住きょじゅう確認かくにんされている3しょのうちのひと

研究結果けんきゅうけっかからは、デニソワじんがケブカサイやブルーシープとばれるひつじ野生やせいのヤク、マーモット、とりふく大小だいしょうさまざまな動物どうぶつ狩猟しゅりょう屠殺とさつ(とさつ)、加工かこうしていたことが判明はんめいした。

白石崖溶洞はくいしがいようどう調査ちょうさたる考古学者こうこがくしゃチームまた、4まん8000ねん~3まん2000ねんまえにさかのぼる堆積たいせき(たいせき)そうから肋骨ろっこつ(ろっこつ)の断片だんぺん発見はっけんした。確認かくにんされているデニソワじん化石かせきとしてはもっとあたらしく、科学者かがくしゃ従来じゅうらい想定そうていよりも後年こうねんまでデニソワじん生存せいぞんしていたことをしめ手掛てがかりなる

化石かせき証拠しょうことぼしいため、こうした古代人類こだいじんるいらしぶりについてくわしいことはほとんどかっていない。ただあら研究けんきゅうからは、白石崖溶洞はくいしがいようどうんでいたデニソワじん非常ひじょうにたくましかったこと、地球上有数ちきゅうじょうゆうすう過酷かこく環境かんきょう寒季かんき暖季だんきび、草地くさちはいさまざまな動物資源どうぶつしげん最大限さいだいげん活用かつようしていたことがうかがえる。

論文ろんぶん筆頭共著者ひっとうきょうちょしゃつとめた中国蘭州大学ちゅうごくらんしゅうだいがく張東菊教授ちょうとうきくきょうじゅは「デニソワじんがこの洞窟どうくつやチベット高原こうげん長年居住ながねんきょじゅうしていたことはかっている。わたしたちがりたいのは、どうやってそこんでいたのか、どうやって環境かんきょう適応てきおうしたかだ」と説明せつめいした。

研究結果けんきゅうけっかは3みっか科学誌かがくしネイチャーに発表はっぴょうされた。

デニソワじんは10ねんあまりまえゆびほね断片だんぺんから抽出ちゅうしゅつされたDNAシーケンスを使つかって実験室じっけんしつ存在そんざい特定とくていされた。これ以降いこう世界せかい少数しょうすう化石かせきつかっている。

化石かせき大半たいはんはシベリアのアルタイ山脈さんみゃくあるデニソワ洞窟どうくつつかった。その遺伝子解析いでんしかいせき結果けっか、ネアンデルタールじん同様どうように、デニソワじん現生人類げんなまじんるい交雑こうざつしていたことが判明はんめい現在げんざい人類じんるいつかるデニソワじんのDNAの痕跡こんせきは、デニソワじんがかつてアジア各地かくちらしていたことを示唆しさしているとみられる。

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