男子シングル前半のショートプログラムでは、23歳の山本草太選手がジャンプで高い出来栄え点を獲得し、首位に立ちました。
フィギュアスケートのグランプリシリーズ第2戦、カナダ大会は、27日、バンクーバーで始まり、初日は男女シングル前半のショートプログラムなどが行われました。
このうち女子では、世界選手権2連覇中の坂本選手をはじめ、3人の日本選手が出場しました。
坂本花織 「世界女王」の貫禄見せる
坂本選手は冒頭で高さと幅のあるダブルアクセルを決めて勢いにのると、3回転フリップと3回転トーループの連続ジャンプもしっかりと着氷して、出来栄え点で大きく加点されました。
坂本選手は持ち味の安定感のある演技で、大きなミスなく、「世界女王」の貫禄を見せ、75.13で首位に立ちました。
坂本選手は「3回転の連続ジャンプの1つ目で思ったより軸が傾いてしまったが、コーチの声かけもあってなんとか滑り切れた」と話していました。
松生理乃選手は3回転フリップで高い出来栄え点を獲得するなど表現力豊かに滑り、66.29で3位、渡辺倫果選手は3回転ループでの転倒が響き、57.52で7位でした。
山本草太「新たな姿を見せられたのではないか」
男子シングルには、昨シーズンのグランプリファイナルで銀メダルを獲得した山本選手や、昨シーズンのジュニアの世界選手権で優勝した三浦佳生選手、それに友野一希選手の、3人の日本選手が出場しました。
このうち山本選手は、冒頭の4回転と3回転のトーループの連続ジャンプで高い出来栄え点を獲得しました。
続く4回転サルコーは着氷が乱れたものの、基礎点の上がる終盤のトリプルアクセルはしっかりと決めて89.56をマークし、首位に立ちました。
山本選手は「不安があったが、日本では悔いのない練習をしてきたので、カナダの地で新たな姿を少しでも見せられたのではないか」と話していました。
友野選手は、冒頭の4回転トーループで着氷が乱れコンビネーションにならず、ステップでもミスが出て、81.63で3位、三浦選手は4回転トーループが2回転になるミスが出て、80.80で4位と、それぞれ得点を伸ばせませんでした。
男女シングル後半のフリーは、現地28日、日本時間の29日に行われます。