日本新聞: 【随時更新】一時停戦実現せずイスラエルによる地上作戦続く

イスラエルによるパレスチナのガザ地区ちくへの軍事ぐんじ作戦さくせんで市民しみんの犠牲ぎせいが増ふえ続つづける中なか、アメリカのブリンケン国務こくむ長官ちょうかんがイスラエルを訪問ほうもんし、ネタニヤフ首相しゅしょうに人道じんどう上じょうの理由りゆうから戦闘せんとうを一時いちじ停止ていしするよう働はたらきかけましたが、今回こんかいの訪問ほうもんでは実現じつげんせず、引き続ひきつづき協議きょうぎを行おこなっていくとしています。

“イスラエル側がわとの調整ちょうせいに時間じかんかかる”引き続ひきつづき協議きょうぎ

イスラエルを訪問ほうもんしたアメリカのブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは3日にち、ネタニヤフ首相しゅしょうと会談かいだんし、イスラエルの自衛じえいの権利けんりを改あらためて支持しじした上うえで、ガザ地区ちくでの軍事ぐんじ作戦さくせんで国際こくさい人道じんどう法ほうを順守じゅんしゅし、民間みんかん人じんの犠牲ぎせいを最小さいしょう限げんに抑おさえることを求もとめました。

その上うえで、支援しえん物資ぶっしの搬入はんにゅうやエジプトへのけが人けがにんの搬送はんそうなどのため戦闘せんとうを一時いちじ停止ていしするよう働はたらきかけましたが、イスラエル側がわとの調整ちょうせいに時間じかんがかかるとして、今回こんかいの訪問ほうもんでは実現じつげんせず、引き続ひきつづき協議きょうぎを行おこなっていくとしています。

会談かいだん会場かいじょうの周辺しゅうへんでハマス側がわに拘束こうそくの人質ひとじちの家族かぞくらが集会しゅうかい

ブリンケン国務こくむ長官ちょうかんとネタニヤフ首相しゅしょうの会談かいだんが行おこなわれたテルアビブの会場かいじょう周辺しゅうへんでは、ハマス側がわに拘束こうそくされている人質ひとじちの家族かぞくや支援しえん者しゃが集会しゅうかいを開ひらきました。

ブリンケン国務こくむ長官ちょうかんはネタニヤフ首相しゅしょうとの会談かいだんで、イスラエル側がわに対にたいし人道じんどう目的もくてきでの「戦闘せんとうの一時いちじ停止ていし」を働はたらきかけたことを明あきらかにしています。

これに関連かんれんして集あつまった人ひとたちは、「人質ひとじちの解放かいほうを実現じつげんしないまま戦闘せんとうを一時いちじ停止ていしするな」などとシュプレヒコールをあげて、人質ひとじちの解放かいほうに向むけてはハマスへの軍事ぐんじ的てきな圧力あつりょくを継続けいぞくすべきだと訴うったえていました。

いとこが人質ひとじちとなっている20代だいの女性じょせいは「多おおくの赤あかちゃんやお年寄としよりも人質ひとじちとなっていて、これ以上いじょう待まてません」と話はなしていました。

80代だいの男性だんせいは「人質ひとじちとなっている人ひとたちが安全あんぜんに帰かえってくることが、われわれが唯一ゆいいつ求もとめていることです。それができなかった場合ばあい、政府せいふに大おおきな批判ひはんが向むけられるでしょう」と述のべ、政府せいふの対応たいおうを注視ちゅうしする気持きもちを語かたっていました。

ヒズボライスラエルとの戦闘せんとうに参戦さんせんと明言めいげん

イスラエルと敵対てきたいし、レバノン南部なんぶに拠点きょてんを置おく、イスラム教いすらむきょうシーア派は組織そしきヒズボラの最高さいこう指導しどう者しゃナスララ師しが3日にち、イスラエルとハマスの戦闘せんとうが始はじまって以降いこう、初はじめて演説えんぜつを行おこないました。

ナスララ師しは、ハマスが「アルアクサの洪水こうずい」と名付なづけた、10月つき7日にちに始はじまった奇襲きしゅう攻撃こうげきについて、「アルアクサの洪水こうずいの戦闘せんとうは複数ふくすうの戦線せんせんに拡大かくだいした」と述のべ、イスラエルとの戦たたかいには「抵抗ていこうの枢軸すうじく」と呼よばれるヒズボラや、イエメンの反はん政府せいふ勢力せいりょくフーシ派はなども参戦さんせんしたと明言めいげんしました。

一方いっぽうで「今回こんかいの攻撃こうげきの計画けいかくや実行じっこうはすべてパレスチナの人々ひとびとによって行おこなわれたものだ」として、ハマスやヒズボラを支援しえんしているイランの直接ちょくせつ的てきな関与かんよはないと主張しゅちょうしました。

ナスララ師しは、イスラエルがガザ地区ちくへさらなる攻撃こうげきを行おこなった場合ばあいや、レバノンに対にたいする攻撃こうげきを強化きょうかした場合ばあいに備そなえて、「すべての選択肢せんたくしを視野しやに入いれていて、そのための準備じゅんびも進すすんでいる」と述のべ、イスラエルをけん制けんせいしました。

その上うえで「ガザ地区ちくで虐殺ぎゃくさつをすることによって成果せいかをあげることはできない」と非難ひなんしました。

またアメリカが空母くうぼなどをイスラエルに近ちかい東ひがし地中海ちちゅうかいに展開てんかいさせていることに触ふれ、「アメリカの脅迫きょうはくは全まったく意味いみを持もたない」と強調きょうちょうした上うえで、「緊張きんちょう緩和かんわを望のぞむのであれば、イスラエルによる攻撃こうげきをやめさせろ」として、戦闘せんとうの停止ていしを実現じつげんするようアメリカに求もとめました。

ヒズボラはイスラエル北部ほくぶに対にたいして繰り返くりかえしロケット弾だん攻撃こうげきなどを行おこなっていて、イスラエル軍ぐんとの間まで衝突しょうとつが続つづいています。

ヒズボラがイスラエルとの戦闘せんとうに参戦さんせんすると明言めいげんしたことで、ガザ地区ちくに加くわえて北部ほくぶのレバノン国境こっきょうでの戦線せんせんの拡大かくだいが懸念けねんされています。

イランヒズボラ最高さいこう指導しどう者しゃの演説えんぜつ聴きくための大だい規模きぼ集会しゅうかい

イスラエルと敵対てきたいし、ヒズボラの後うしろ盾たてとなってきたイランでは、ナスララ師しの演説えんぜつを聴きくための大だい規模きぼな集会しゅうかいが各地かくちで開ひらかれ、両者りょうしゃの関係かんけいの深ふかさをうかがわせました。

このうち首都しゅとテヘランでは、政府せいふの呼よびかけに応おうじて大勢たいせいの人ひとたちが広場ひろばに集あつまり、イランやパレスチナの旗はたとともにヒズボラの旗はたを掲かかげて「イスラエルに死しを、アメリカに死しを」と声こえをあげました。

そして、会場かいじょうには大型おおがたスクリーンが設置せっちされ、人々ひとびとは1時間じかん半はんにわたったナスララ師しの演説えんぜつを真剣しんけんな表情ひょうじょうで見守みまもっていました。

参加さんかしていた40歳さいの男性だんせいは、ガザ地区ちくへの攻撃こうげきを続つづけるイスラエルについて「子こどもを殺ころし人権じんけんも守まもらないのはひどい人間にんげんたちです」と非難ひなんした上うえで「ヒズボラが立ち上たちあがってくれたことは勝利しょうりが約束やくそくされたことを意味いみします」と話はなしていました。

38歳さいの女性じょせいは「パレスチナの子こどもたちが破壊はかいにさらされ、涙なみだと血ちを流ながしています。ヒズボラはこれを許ゆるさないために立ち上たちあがったのです」と話はなしていました。

ガザ地区ちくイスラエル軍ぐんによる地上ちじょう作戦さくせんが続つづく

ガザ地区ちくではイスラエル軍ぐんによる地上ちじょう作戦さくせんが続つづいています。

イスラエル軍ぐんは3日にち、ガザ地区ちく内ないでハマスが構築こうちくした地下ちかトンネルを破壊はかいする様子ようすを動画どうがで公開こうかいしました。

作戦さくせんにあたったのは地下ちかトンネルの破壊はかいなどを専門せんもんにする「ヤハロム」と呼よばれる戦闘せんとう工兵こうへい部隊ぶたいで、映像えいぞうには大おおきな爆発ばくはつとともに地下ちかから黒くろい煙けむりが吹ふき上あがる様子ようすが捉とらえられています。

一方いっぽう、ハマスの軍事ぐんじ部門ぶもんカッサム旅団りょだんも、地下ちかトンネルの中なかを進すすみ、茂しげみの中なかからイスラエル軍ぐんを攻撃こうげきする様子ようすや、住宅じゅうたく地ちで行おこなわれている市街しがい戦せんの様子ようすをうつした動画どうがを公開こうかいして、対抗たいこうしています。

現地げんちのメディアは、ガザ地区ちくの北部ほくぶから南部なんぶに避難ひなんするための海岸かいがん沿ぞいの道路どうろに多おおくの遺体いたいが放置ほうちされている様子ようすを伝つたえていて、ガザ地区ちくの状況じょうきょうは凄惨せいさんさを増ましています。

ガザ地区ちく最大さいだい級きゅうの医療いりょう機関きかん近ちかくで空爆くうばく “救急きゅうきゅう車しゃが標的ひょうてきに”

パレスチナ赤あか新月しんげつ社しゃは3日にち、ガザ地区ちく最大さいだい級きゅうの医療いりょう機関きかん、シファ病院びょういんの近ちかくで複数ふくすうの救急きゅうきゅう車しゃが空爆くうばくによる攻撃こうげきを受うけたとSNSで明あきらかにしました。

この中なかでは「午後ごご4時半じはん、空爆くうばくが行おこなわれた。負傷ふしょう者しゃをラファ検問けんもん所しょまで搬送はんそうする任務にんむから戻もどってきた複数ふくすうの救急きゅうきゅう車しゃが標的ひょうてきだった。この中なかには赤あか新月しんげつ社しゃの救急きゅうきゅう車しゃも含ふくまれていた」としています。

別べつの投稿とうこうでは、壊こわれた救急きゅうきゅう車しゃの写真しゃしんとともに「私わたしたちの同僚どうりょうは奇跡きせき的てきに守まもられた」としています。

ガザ地区ちくの保健ほけん当局とうきょくは、この攻撃こうげきで15人にんが死亡しぼうしたほか、大勢たいせいのけが人けがにんが出でているとしています。

これについてイスラエル軍ぐんは声明せいめいで「ハマスが使つかっていた救急きゅうきゅう車しゃ1台だいを特定とくていし、攻撃こうげきした」として、空爆くうばくを認みとめた上うえで、ハマスのメンバーを標的ひょうてきにした攻撃こうげきだったと主張しゅちょうしました。

そしてハマスが救急きゅうきゅう車しゃを使つかって戦闘せんとう員いんや武器ぶきを運はこんでいるとする情報じょうほうがあるとしています。

これに対にたいしハマスは「標的ひょうてきとなった救急きゅうきゅう車しゃに戦闘せんとう員いんがいたという主張しゅちょうは根拠こんきょがない」など反論はんろんしています。

WHO＝世界せかい保健ほけん機関きかんのテドロス事務じむ局長きょくちょうは、今回こんかいの攻撃こうげきを受うけて「報道ほうどうに大おおきなショックを受うけている」とSNSに投稿とうこうしました。

また患者かんじゃや医療いりょう関係かんけい者しゃ、医療いりょう施設しせつ、救急きゅうきゅう車しゃは常つねに保護ほごされなければならないと改あらためて求もとめたほか、今いますぐ停戦ていせんするよう訴うったえています。

一方いっぽうハマスは、シファ病院びょういんのほかに2つの病院びょういんの近ちかくにも攻撃こうげきが行おこなわれたと主張しゅちょうしています。

中東ちゅうとうの衛星えいせいテレビ局てれびきょくアルジャジーラは、このうちの1つの病院びょういん近ちかくで撮影さつえいされたとする映像えいぞうを放送ほうそうし、映像えいぞうでは、地面じめんに大おおきな穴あながあき、炎ほのおが上あがる様子ようすや、多おおくの人ひとが集あつまり、けが人けがにんを運はこぶ様子ようすが確認かくにんできます。

ガザ地区ちく AFP通信つうしんの事務所じむしょ入はいるビル攻撃こうげき受うける

フランスのAFP通信つうしんは、ガザ地区ちくにある自社じしゃの事務所じむしょが入はいるビルが2日にち、攻撃こうげきによって大おおきな被害ひがいを受うけたと明あきらかにしました。

現地げんちを訪おとずれたAFP通信つうしんのスタッフが確認かくにんしたところ、攻撃こうげきは東側ひがしがわから行おこなわれたとみられ、窓まどと逆ぎゃく側がわの壁かべを大おおきく破壊はかいし、隣接りんせつする部屋へやにも大おおきな被害ひがいが出でているとしています。

ガザ市内しないに拠点きょてんを置おく8人にんのスタッフは南部なんぶに退避たいひしていて全員ぜんいん無事ぶじだったということです。

また、AFP通信つうしんに対にたいし、イスラエル軍ぐんの報道ほうどう官かんは攻撃こうげきには関与かんよしていないと回答かいとうしたということです。

AFP通信つうしんは「今回こんかいの攻撃こうげきを可能かのうなかぎり最もっとも強つよいことばで非難ひなんする。事務所じむしょは誰だれでも知しっている場所ばしょにある。ガザ地区ちくで活動かつどうするジャーナリストが保護ほごされ、取材しゅざい活動かつどうは尊重そんちょうされなければならない」とコメントしています。

イスラエル軍ぐんとイスラム組織そしきハマスの間まで激はげしい衝突しょうとつが続つづく中なか、報道ほうどう関係かんけい者しゃも攻撃こうげきに巻き込まきこまれるケースが相次あいついでいて、ニューヨークに本部ほんぶがあり、報道ほうどうの自由じゆうを守まもる活動かつどうをしている国際こくさい的てきなNPO「CPJ＝ジャーナリスト保護ほご委員いいん会かい」は、今月こんげつ3日にちの時点じてんで少すくなくとも36人にんのジャーナリストが死亡しぼうしたとしています。

ガザ地区ちく主食しゅしょくのパン入手にゅうしゅ難むずかしい状況じょうきょう続つづく

UNRWA＝国連こくれんパレスチナ難民なんみん救済きゅうさい事業じぎょう機関きかんやOCHA＝国連こくれん人道じんどう問題もんだい調整ちょうせい事務所じむしょによりますと、人道じんどう危機ききが続つづくガザ地区ちくでは主食しゅしょくのパンを手てに入いれるのが難むずかしい状況じょうきょうが続つづいています。

2日にちのUNRWAやOCHAの発表はっぴょうによりますと、国連こくれんはこれまで23のパンの販売はんばい店てんと契約けいやくしていましたが、現在げんざい稼働かどうできているのは1つだけで、南部なんぶと中部ちゅうぶでも8つの販売はんばい店てんだけが避難ひなんしている人々ひとびとにパンの提供ていきょうを続つづけているとしています。

背景はいけいには、人道じんどう支援しえん物資ぶっしに燃料ねんりょうが含ふくまれない中なかで、パンが焼やけなかったり製粉せいふん所しょが稼働かどうできなかったりすることがあるということです。

限かぎられた量りょうしか生産せいさんできない中なかで、パンを手てにするには平均へいきんで4時間じかんから5時間じかん待またなければならず、列れつに並ならんでいる間まも人々ひとびとは空爆くうばくにさらされていると危機きき的てきな状況じょうきょうを訴うったえています。

国連こくれん人道じんどう問題もんだい調整ちょうせい事務所じむしょ「支援しえん物資ぶっし全まったく足たりない」

OCHA＝国連こくれん人道じんどう問題もんだい調整ちょうせい事務所じむしょの報道ほうどう官かんは3日にち、スイスでの記者きしゃ会見かいけんで、ガザ地区ちくで住すむ場所ばしょを失うしなった人ひとが150万まん人にん近ちかくにのぼっているとしたうえで、「避難ひなん所しょは収容しゅうよう能力のうりょくのほぼ4倍ばいに達たっする人数にんずうを受け入うけいれている。避難ひなん所しょとなっている学校がっこうの1つの教室きょうしつに200人にん以上いじょうが身みを寄よせている場所ばしょもある」と述のべ、現地げんちの人道じんどう状況じょうきょうに危機きき感かんを示しめしました。

また「2日にちには支援しえん物資ぶっしを載のせた102台だいのトラックがラファ検問けんもん所しょを通過つうかしたが、全まったく足たりない」と述のべて、ラファ以外いがいの検問けんもん所しょも開放かいほうし、不足ふそくが深刻しんこく化かしている燃料ねんりょうをはじめ、搬入はんにゅうする支援しえん物資ぶっしの量りょうを拡大かくだいする必要ひつようがあると訴うったえました。

そして、ガザ地区ちくなどの住民じゅうみんの支援しえんのため12億おくドル、日本にっぽん円えんでおよそ1800億おく円えんの資金しきんが必要ひつようだとして、国際こくさい社会しゃかいに協力きょうりょくを求もとめました。

仏ふつマクロン大統領だいとうりょう人道じんどう支援しえん調整ちょうせいする国際こくさい会議かいぎパリで開催かいさいへ

フランスのマクロン大統領だいとうりょうは3日にち、ガザ地区ちくの住民じゅうみんへの人道じんどう支援しえんを調整ちょうせいするための国際こくさい会議かいぎを11月つき9日にちに首都しゅとパリで開ひらくと発表はっぴょうしました。

ロイター通信ろいた-つうしんは、会議かいぎには、パレスチナ暫定ざんてい自治じち政府せいふや、エジプトなどアラブ諸国しょこくと欧米おうべい各国かっこく、それにロシアを除のぞくG20＝主要しゅよう20か国かこくの首脳しゅのうや閣僚かくりょうが招待しょうたいされていて、ガザ地区ちくへの水みずや燃料ねんりょうの供給きょうきゅうや、海上かいじょうを利用りようした支援しえん物資ぶっしの輸送ゆそう手段しゅだんについても議論ぎろんが行おこなわれる見込みこみだと伝つたえています。

日本にっぽんのNGO ギリシャで停戦ていせん呼よびかけ

イスラム組織そしきハマスとイスラエルの武力ぶりょく衝突しょうとつが続つづく中なか、日本にっぽんのNGOの船ふねがギリシャに寄港きこうし、地元じもとのパレスチナの市民しみん団体だんたいとともに一刻いっこくも早はやい停戦ていせんを呼よびかけました。

呼よびかけを行おこなったのは、日本にっぽんのNGO「ピースボート」です。

各国かっこくを船ふねでめぐる企画きかくを行おこなう中なかで、今回こんかいの武力ぶりょく衝突しょうとつが起おきたことを受うけて、旅客りょかく船せんの船体せんたいに「ガザでの殺さつりくをやめろ」と書かかれた幅はば30メートルの横断幕おうだんまくを掲かかげました。

船ふねは3日にち、ギリシャの首都しゅとアテネ近郊きんこうのピレウスに寄港きこうし、港みなとには地元じもとのパレスチナ人じん団体だんたいやNGOのスタッフなどおよそ60人にんが集あつまりました。

集あつまった人ひとたちは「今いますぐ停戦ていせんを」とか「人道じんどう支援しえん物資ぶっしをガザに」と書かかれたプラカードなどを手てに「今いますぐガザを救すくえ」と声こえを上あげていました。

この団体だんたいでは、これまでイスラエルとパレスチナの双方そうほうの若者わかものが対話たいわする機会きかいを設もうけるなど、相互そうご理解りかいのための活動かつどうを行おこなってきたということです。

「ピースボート」の畠山はたけやま澄子すみこ共同きょうどう代表だいひょうは「ガザ地区ちくで連絡れんらくのついた人ひとからは、あすがどうなるか、次つぎに誰だれに何なにが起おきるかわからないという恐怖きょうふとの闘たたかいの中なかにいると聞きいた。これ以上いじょう命いのちが奪うばわれないように訴うったえを続つづけていきたい」と話はなしていました。