豪州の連邦警察は2日、毒キノコを使った料理を食べさせて3人を死亡させたとして、ビクトリア州在住の女性(49)を殺人と殺人未遂の疑いで逮捕、起訴したと発表した。
ロイター通信が伝えた。女性は容疑を否認しているという。
報道によると、女性は7月29日、元夫の両親と親類夫妻を自宅に招き、昼食に牛肉のパイ包み焼きを振る舞った。客の4人はその日の夜に食中毒の症状で入院し、急激に体調が悪化して3人が死亡。1人は約2カ月間入院した後、退院したという。警察は、女性が料理に猛毒のタマゴテングタケとみられる毒キノコを使ったとみて調べている。
女性は殺意を否認している。料理に使ったのはスーパーとアジア系食料品店で購入したキノコで、自分も料理を食べて腹痛を起こした、などと主張している。
警察はまた、別の48歳の男性が食事の後に体調不良となったという2021年と22年の事件についても、この女性を殺人未遂罪で起訴したと発表した。