マレーシアを
訪れている
岸田総理大臣は、アンワル
首相との
首脳会談に
臨んでいます。
海洋進出を強める中国を念頭に、両国の外務・防衛当局による対話の促進など安全保障分野での連携強化を確認する見通しです。
首脳会談は、首都クアラルンプール近郊にある首相公邸で、日本時間の午前11時すぎから行われています。
この中で岸田総理大臣は「基本的な原則や価値を共有する日本とマレーシアは、良好な関係を築いてきた。2国間関係を深化させるとともに人間の尊厳が守られる世界を確保するべくともに協力していきたい」と述べました。
会談では、海洋進出を強める中国を念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を共有する方針です。
そして外務・防衛当局による対話を促進し、海上警備能力を向上させるための支援を行うなど、安全保障分野での連携強化を確認する見通しです。
また、投資環境の整備やエネルギーの安定供給といった経済分野の協力をめぐっても、意見を交わすことにしています。
インド太平洋地域の平和と安定を守る上で、ASEAN地域との連携は欠かせません。岸田総理大臣は、今回の訪問の成果を土台に12月、東京で開くASEANとの特別首脳会議を通じ、さらなる関係強化につなげたい考えです。