日本新聞: 約1100万年前のイルカの化石 “世界最古の新種” 群馬

約やく1100万まん年ねん前まえのイルカの化石かせき “世界せかい最古さいこの新種しんしゅ” 群馬ぐんま

May 16, 2024 16:05

Furigana

群馬ぐんま県内けんないにあるおよそ1100万まん年ねん前まえの地層ちそうで発見はっけんされたイルカの化石かせきが、新種しんしゅのヨウスコウカワイルカ科かで世界せかいで最もっとも古ふるいものだと群馬ぐんま県立けんりつ自然しぜん史し博物館はくぶつかんが発表はっぴょうし、イルカの起源きげんや進化しんかの過程かていを知しる貴重きちょうな発見はっけんだとしています。

新種しんしゅとわかったのは、25年ねん前まえ、群馬ぐんま県けん安中やすなか市しにある碓氷うすい川がわの川かわ沿ぞいのおよそ1100万まん年ねん前まえの地層ちそうから発見はっけんされ、群馬ぐんま県立けんりつ自然しぜん史し博物館はくぶつかんが所蔵しょぞうするイルカの頭頂とうちょう部ぶと耳みみの化石かせきです。

栃木とちぎ県内けんないでも同おなじ特徴とくちょうのイルカの頭あたまの化石かせきが見みつかったことから、博物館はくぶつかんが研究けんきゅうを進すすめた結果けっか、口くちの裏うらの骨ほねのくぼみの特徴とくちょうなどから、ヨウスコウカワイルカ科かの新種しんしゅと結論けつろんづけたということです。

このうち安中やすなか市しで発見はっけんされた化石かせきは、ヨウスコウカワイルカ科かの中なかで世界せかいで最もっとも古ふるく、博物館はくぶつかんは、この科かのイルカの起源きげんや進化しんかの過程かていを知しる貴重きちょうな発見はっけんだとしています。

博物館はくぶつかんは、18日にちから来月らいげつ末まつまで特別とくべつ展示てんじを行おこなう予定よていで、研究けんきゅうを行おこなった木村きむら敏之としゆき学芸がくげい員いんは「かつては群馬ぐんまにあった海うみをこのイルカが泳およいでいた。当時とうじの海うみを想像そうぞうしながら化石かせきを見みてほしい」と話はなしていました。