Japanese News: マダニ媒介感染症 SFTS治療薬に「アビガン」正式承認の見通し

マダニ媒介ばいかい感染かんせん症しょう SFTS治療ちりょう薬やくに「アビガン」正式せいしき承認しょうにんの見通みとおし

May 24, 2024 18:05

Furigana

マダニにかまれることでおきる感染かんせん症しょうSFTS＝「重症じゅうしょう熱性ねっせい血小板けっしょうばん減少げんしょう症候しょうこう群ぐん」の治療ちりょう薬やくとして、厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か部会ぶかいは、抗こうインフルエンザ薬やく「アビガン」の適応てきおうを広ひろげて使用しようを認みとめることを24日にち、了承りょうしょうしました。今後こんご、厚生こうせい労働ろうどう省しょうが正式せいしきに承認しょうにんする見通みとおしで、承認しょうにんされれば、SFTSへの世界せかいで初はじめての治療ちりょう薬やくとなります。

使用しようが了承りょうしょうされたのは、抗こうインフルエンザ薬やくとして開発かいはつされた富士フイルムふじふいるむ富山とやま化学かがくの「アビガン」で、適応てきおうを広ひろげてSFTS＝「重症じゅうしょう熱性ねっせい血小板けっしょうばん減少げんしょう症候しょうこう群ぐん」の治療ちりょう薬やくとして了承りょうしょうされました。

SFTSは、主おもにウイルスを持もつマダニにかまれることでおきる感染かんせん症しょうで、発熱はつねつや下痢げりなどを引き起ひきおこしますが、これまでは有効ゆうこうな治療ちりょう薬やくがなく、厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、国内こくないでは致死ちし率りつが10％から30％にのぼるとされています。