日本新聞: おならがとても強いおよめさん

ある村むらに、年としをとったお母かあさんと息子むすこが住すんでいました。息子むすこは別べつの村むらから、よく働はたらくお嫁よめさんを迎むかえました。
お嫁よめさんは、10日かぐらいすると、元気げんきがなくなりました。お母かあさんが心配しんぱいして理由りゆうを聞きくと、お嫁よめさんは「おならをしたいけれど、我慢がまんしている」と言いいました。お母かあさんが「遠慮えんりょしないで、したらいい」と言いうと、お嫁よめさんは着物きものを上あげて、すごいおならをしました。
お母かあさんはお嫁よめさんのおならで、遠とおくの畑はたけまで飛とんでいきました。息子むすこは怒おこって、「こんなお嫁よめさんは実家じっかに返かえす」と言いいました。
息子むすことお嫁よめさんが歩あるいていると、船ふねが港みなとに止とまっていました。お嫁よめさんはおならをして、船ふねを遠とおくまで飛とばしてあげました。船ふねの人ひとはお礼れいに米こめをくれました。
また歩あるいていくと、木きになっている柿かきを取とろうとしている人ひとがいました。お嫁よめさんはおならをして、木きから全部ぜんぶの柿かきを落おとしてあげました。柿かきを取とろうとしていた人ひとは、布ぬのと馬うまをくれました。
息子むすこは「お嫁よめさんを実家じっかに返かえすのはもったいない」と思おもいました。家いえに帰かえることにしました。お嫁よめさんはとても喜よろこんで、すごいおならをしました。息子むすこは飛とんで家いえに帰かえりました。お嫁よめさんは馬うまと米こめを持もって歩あるいて帰かえりました。
息子むすこは、お嫁よめさんが好すきなだけおならをできる部屋へやを作つくりました。家族かぞくはいつまでも仲良なかよく幸しあわせに暮くらしました。

おならがとても強つよいおよめさん

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