日本新聞: 愛子さま初めての単独公務で平安文学に関する特別展へ

愛子あいこさま初はじめての単独たんどく公務こうむで平安へいあん文学ぶんがくに関にかんする特別とくべつ展てんへ

May 11, 2024 22:05 2

Furigana

天皇てんのう皇后こうごう両りょう陛下へいかの長女ちょうじょの愛子あいこさまは、11日にち初はじめてお一いち人にんで公務こうむに臨のぞみ、東京とうきょうの国立こくりつ公文こうぶん書しょ館かんで平安へいあん文学ぶんがくに関にかんする特別とくべつ展てんをご覧ごらんになりました。

愛子あいこさまは、11日にち午後ごご6時じすぎ、紫式部むらさきしきぶの『源氏げんじ物語ものがたり』やその注釈ちゅうしゃく書しょなど平安へいあん文学ぶんがくに関にかんする資料しりょうを集あつめた特別とくべつ展てんが開ひらかれている東京とうきょう・千代田ちよだ区くの国立こくりつ公文こうぶん書しょ館かんに到着とうちゃくされました。

お一いち人にんで公務こうむに臨のぞまれたのは初はじめてです。

大学だいがく時代じだい、文学ぶんがく部ぶの日本語にほんご日本にっぽん文学ぶんがく科かで古典こてんを通をつうじて日本にっぽん文学ぶんがくへの関心かんしんを深ふかめた愛子あいこさまは、江戸えど時代じだいに書かかれた希少きしょうな注釈ちゅうしゃく書しょを見みながら、「江戸えど時代じだいは源氏げんじ物語ものがたりの写本しゃほんが充実じゅうじつしていて」などと話はなされていました。

この展示てんじ会かいは、神かみや仏ふつのお告おつげなどとされていたという「夢ゆめ」をテーマにしていて、説明せつめい役やくを務つとめた調査ちょうさ員いんによりますと、愛子あいこさまは、見みた夢ゆめの意味いみがわからず恐おそろしくなった時ときに他たの人ひとに分析ぶんせきしてもらい安心あんしんしていた様子ようすを記しるした清少納言せいしょうなごんの『枕草子まくらのそうし』の一節いっせつを見みて、「夢ゆめ占うらないは現代げんだいでもありますね」と述のべられたということです。