日本新聞: “脱炭素社会などの実現に向け新たな国家戦略を策定へ”政府

“脱だつ炭素たんそ社会しゃかいなどの実現じつげんに向むけ新あらたな国家こっか戦略せんりゃくを策定さくていへ”政府せいふ

May 13, 2024 00:05 1

Furigana

政府せいふが脱だつ炭素たんそ社会しゃかいの実現じつげんやエネルギーの安定あんてい供給きょうきゅうに向むけた新あらたな国家こっか戦略せんりゃくを策定さくていすることがわかりました。二酸化にさんか炭素たんその排出はいしゅつ削減さくげんを図はかるため「排出はいしゅつ量りょう取引とりひき」への参加さんかを企業きぎょうに義務ぎむづけることも検討けんとうし、年内ねんないの取とりまとめを目指めざす方針ほうしんです。

日本にっぽんは、2050年ねんに温室おんしつ効果こうかガスを実質じっしつゼロにする「カーボンニュートラル」の実現じつげんを目指めざしていますが、生成せいせいAIの普及ふきゅう拡大かくだいに伴ともなうデータセンターの建設けんせつなどで、電力でんりょく需要じゅようの増加ぞうかが見込みこまれるうえ、中東ちゅうとう情勢じょうせいの緊迫きんぱく化かや円えん安やすの進行しんこうで、化石かせき燃料ねんりょうに依存いぞんしないエネルギーの導入どうにゅう拡大かくだいが課題かだいとなっています。

このため、政府せいふは脱だつ炭素たんそとエネルギーの安定あんてい供給きょうきゅう、それに経済けいざい成長せいちょうを同時どうじに実現じつげんさせるための新あらたな国家こっか戦略せんりゃくを策定さくていする方針ほうしんです。

具体ぐたい的てきには

▽2040年ねんに向むけた新あらたな政府せいふ目標もくひょうを設定せっていするほか

▽二に酸化さんか炭素たんその排出はいしゅつ量りょうに応おうじて、企業きぎょうなどがコストを負担ふたんする「排出はいしゅつ量りょう取引とりひき」では、2026年度ねんどの本格ほんかく運用うんようにあわせて、排出はいしゅつ量りょうの多おおい企業きぎょうに参加さんかを義務ぎむづける方向ほうこうで検討けんとうに入はいるということです。

エネルギーをとりまく情勢じょうせいが不透明ふとうめいさを増ますなか、戦略せんりゃくの策定さくていにあたっては、再生さいせい可能かのうエネルギーや原子力げんしりょく関連かんれんの活用かつように向むけた事業じぎょう環境かんきょうの整備せいびや、次世代じせだい技術ぎじゅつの大型おおがたプロジェクトへの集中しゅうちゅう支援しえんなどについて、官民かんみんで議論ぎろんを進すすめることにしていて、年内ねんないの取とりまとめを目指めざす方針ほうしんです。