日本新聞: Shopifyの株価が「20％急落」、予想外の赤字と成長率の減速を嫌気

カナダを拠点きょてんとするeコマースプラットフォーム大手おおてのShopify（ショピファイ）は米国時間べいこくじかん5月がつ8日ようか、予想外よそうがいの赤字あかじを第だい1四半期しはんき（１〜３月期がつき）決算けっさんで報告ほうこくし、昨年さくねんの物流事業ぶつりゅうじぎょうの売却ばいきゃくが今四半期こんしはんきの売上成長うりあげせいちょうを減速げんそくさせる可能性かのうせいがあると警告けいこくした。

これを受うけ同社どうしゃの株価かぶかは、上場来じょうじょうらいで最大さいだいの下さげ幅はばを記録きろくし、共同創業者きょうどうそうぎょうしゃでCEOのトビアス・リュトケの保有資産ほゆうしさんはで約やく12億おくドル（約やく1867億円おくえん）減少げんしょうした。

ショッピファイの株価かぶかは、8日午後ようかごごに20％安やすの61.99ドルをつけ、2015年ねんの上場以来じょうじょういらいで最大さいだいの下さげ幅はばを記録きろくした。同社どうしゃの第だい1四半期しはんきの売上高うりあげだかは、前年同期比ぜんねんどうきひ23％増ぞうの19億おくドル（約やく2955億円おくえん）と予想よそうを上回うわまわったが、経費削減けいひさくげんに苦戦くせんした結果けっか、2億おく7300万まんドル（約やく426億円おくえん）の純損失じゅんそんしつを計上けいじょうした。

さらに、同社どうしゃが昨年さくねんに実施じっししたフレックスポートへの物流部門ぶつりゅうぶもんの売却ばいきゃくにより、第だい2四半期しはんきの売上高成長うりあげだかせいちょうが「20％台前半だいぜんはん」から「10％台後半だいこうはん」に弱よわまる見込みこみで、売上高成長率うりあげだかせいちょうりつが3～4ポイント低下ていかすると発表はっぴょうした。

しかし、ショッピファイは、この売却ばいきゃくにより第だい2四半期しはんきの粗利益率そりえきりつが昨年同期比さくねんどうきひで2〜3ポイント増加ぞうかし、粗利益そりえきにとって「追おい風かぜ」になると述のべている。それでも、6月がつまでの3カ月間げつかんの粗利益率そりえきりつは四半期しはんきベースで縮小しゅくしょうする見通みとおしだ。

バロンズの記事きじによると、同社どうしゃのハーレー・フィンケルスタイン社長しゃちょうは、赤字あかじの原因げんいんは新あらたなマーケティング戦略せんりゃくなどの経費けいひによるものだが、大おおきな成長せいちょうにつながる可能性かのうせいのある事業分野じぎょうぶんやを強化きょうかしていくと語かたっている。

フォーブスは、ショッピファイの共同創業者きょうどうそうぎょうしゃでCEOのリュトケの保有資産ほゆうしさんが株価かぶかの急落きゅうらくで約やく12億おくドル（約やく1867億円おくえん）減少げんしょうし、現状げんじょうで57億おくドル（約やく8868億円おくえん）になったと試算しさんしている。

ショッピファイは、自みずからを「誰だれでもビジネスを始はじめ、管理かんりし、成長せいちょうさせることができる完全かんぜんなコマース・プラットフォーム」と表現ひょうげんしており、決済処理けっさいしょりや在庫ざいこデータ、発送はっそうツールなどを単一たんいつのプラットフォームに置おくことで、企業きぎょうのeコマースのニーズを一元化いちげんかすることに注力ちゅうりょくしている。

ショッピファイの第だい2四半期しはんきの見通みとおしは、世界的せかいてきなeコマース業界ぎょうかいの競争きょうそうの激化げきかや、パンデミックに後押あとおしされたeコマースブームが過すぎた後あとの売上低迷うりあげていめいといった逆風ぎゃくふうを踏ふまえてのものだ。

Shopifyの株価かぶかが「20％急落きゅうらく」、予想外よそうがいの赤字あかじと成長率せいちょうりつの減速げんそくを嫌気いやけ

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