一方、角番に追い込まれた渡辺三冠は「次はまず1つ返すことを目標にやっていきたいと思います」と話していました。
藤井聡太二冠(18)は、去年、八大タイトルのうち「棋聖」と「王位」を立て続けに獲得して史上最年少で「二冠」を達成し、このうち初めての防衛戦となる「棋聖戦」の五番勝負は、去年の同じ舞台で藤井二冠にタイトルを奪われた渡辺明三冠(37)が挑戦者となり、立場を入れ替えての再戦が実現しました。
18日、兵庫県洲本市のホテルで行われた第2局は、終盤まで互いに譲らない攻防が続き、先手の藤井二冠は先に時間を多く消費しながらも的確な指し回しで次第に優勢に立ち、午後8時すぎ、171手までで渡辺三冠を投了に追い込みました。
藤井二冠は今月6日の第1局に続いて2連勝し、自身初のタイトル防衛に王手をかけました。
棋聖戦の五番勝負は、来月29日までに残る3局が行われ、藤井二冠はあと1勝すれば初防衛となる一方、渡辺三冠はタイトル奪還に向けあとがない状況となりました。
藤井二冠「あまり意識せず」渡辺三冠「まず1つ返すこと」

対局のあと藤井二冠は、初の防衛がかかる来月3日の第3局に向けて「あまりスコアのことは意識せずに、今まで同様に盤に向かえたらと思います」と意気込みを話していました。
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