氷河で
あることが
判明した
白馬村にある
北アルプス・
唐松岳の
雪渓で、
氷河が
動いた
距離を
測るために
去年設置したポールが
雪崩などに
巻き込まれず
残っていたことがわかり、
調査団では「
氷河の
特徴を
解明する
貴重な
データが
得られる
可能性がある」としています。
白馬村にある北アルプス・唐松岳の「唐松沢雪渓」は、新潟大学などの調査で氷河であることが今月、確認されました。
調査団が22日にかけて改めて現地調査をしたところ、氷河が移動した距離を測るために去年9月に5か所に設置したポールはすべて残っていたということです。
調査団によりますと、これまでに国内で確認されている6か所の氷河では、ポールは雪に埋もれたり雪崩に巻き込まれたりして十分な観測ができませんでした。
調査団では、残っていたポールの先端に「GNSS」という人工衛星を利用した観測機器を取り付けて位置情報を調べ、今後、測量したデータを詳しく解析することにしています。
年間通しての氷河の移動距離が判明すれば国内では初めてだということで、調査団の団長で新潟大学の奈良間千之准教授は「1年間を通しての移動距離がわかれば、氷河の動き方のメカニズムや日本の氷河の特徴を解明するきっかけになる可能性がある」と話しています。