能美市出身の松井秀喜さんは星稜高校時代に合わせて4度、甲子園に出場し、プロ野球・巨人や大リーグ・ヤンキースなどでも強打者として活躍して、引退後の2013年には国民栄誉賞を受賞しました。
松井さんは、30日、能登半島地震で大きな被害を受けたふるさと、石川県の人たちに向けたコメントを発表しました。
この中で、松井さんはお悔やみとお見舞いを述べるとともに、「私の記憶に残っている街並みや観光名所は一瞬にして変わり果てた姿になってしまいました。被害の甚大さを目にするたびに胸が締めつけられます」としています。
そのうえで、「現役時代には、石川県出身ということもあり多くの県民の皆様に応援して頂きました。今度は私が、被災された方々が力強く立ち上がり前を向かれていく姿を応援しなくてはいけない時だと感じています」と地元への思いを語りました。
松井さんは、2月1日からの巨人の宮崎キャンプで臨時コーチを務め、ここで開催予定の能登半島地震のチャリティーも手伝うということで、「今後は帰省した際に今回被災された方々と交流し、前向きな気持ちになって頂ける機会を継続して作っていきたい」として被災地の復興に力を尽くす考えを示しました。
松井秀喜さん コメント全文
松井秀喜さんが今回の能登半島地震について発表したコメントの全文です。
「この度の能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災され、現在も先が見えない不安な日々を過ごされておられる方々へ心よりお見舞い申し上げます。
私は子供の頃から能登に何度も訪れています。
この度の地震で私の記憶に残っている街並みや観光名所は一瞬にして変わり果てた姿になってしまいました。
被害の甚大さを報道などで目にする度に胸が締めつけられます。」
「私の現役時代には、私が石川県出身ということもあり多くの県民の皆様に応援して頂きました。
この度、被災された方々の中にも私に声援を送って下さった方がいらっしゃると思います。
今度は私が、被災された方々が力強く立ち上がり前を向かれていく姿を応援しなくてはいけない時だと感じています。
巨人の宮崎キャンプでは臨時コーチとして数日間お邪魔することになりました。
宮崎では能登半島地震のチャリティーを開催すると聞いていますので精一杯お手伝いさせていただこうと思っています。
今すぐ私にできることは限られていますが、今後は帰省した際に今回被災された方々と交流し、少しでも前向きな気持ちになって頂ける機会を継続して作っていきたいと思います。今は、ただただ皆様の心身が癒され、一日でも早く穏やかな日常を取り戻される日が来ることを祈っております。松井秀喜」