輪島市では、現在もおよそ1万戸で断水が続いていて、市の中心部の河井地区にある「重蔵神社」には、全国から飲料水や生活用品といった支援物資が届き、被災した人たちの生活を支えています。
輪島市の輪島塗箸の職人、小山雅樹さん(68)は、自宅を兼ねた工房が被害を受け、仕事を再開できない状況ですが、父がこの神社の総代を務めていたこともあり、地震直後から支援物資の管理や仕分けなどを続けてきました。
ボランティアの受け入れ態勢がまだ十分ではなく、一日に受け入れ可能な人数が限られていることなどから、いまも地区の人たちと活動を続けていて、12日も午前9時ごろから届いた物資を種類ごとに仕分け、被災した人たちに配っていました。
そして「元気そうでよかった」などと1人1人に声をかけ励ましていました。
物資を受け取った74歳の女性は「何度もお世話になっています。本当にありがたいです。みなさんのおかげです」と話していました。
「私よりも大変な人がいる」
小山さんは「私よりも大変な人がいるので、必要とする人に受け取ってもらいたいという気持ちで続けています。私が明るくいることで少しでも元気になってもらえたらと思います」と話していました。