新潟県で、
雪が
積もっている
冬に
地震と
柏崎刈羽原子力発電所での
重大事故が
同時に起き、
避難ルートが
寸断された
などという
想定で、
住民を
避難させる
手順などを
確認する
訓練が
行われました。
この原子力防災訓練は3年前から毎年冬に、国や新潟県などが、東京電力柏崎刈羽原発が立地する地域で行っていて、ことしは自治体の職員や自衛隊、地元の人たちなどあわせておよそ80人が参加しました。
訓練は、雪が積もっている冬に地震と原発での重大事故が同時に起き、倒木や積雪などで避難ルートが寸断され、原発から5キロ圏内の地区が孤立したという想定で行われました。
午前中の柏崎市での訓練では、自衛隊の隊員が倒木に見立てて道路に置かれた木をチェーンソーで切断してどかしたあと、住民を車両に乗せて避難させていました。
午後からは刈羽村で、雪が積もった道路を避難する想定で訓練が行われ、自衛隊の大型の雪上車に住民を乗せてバスに乗り換える地点まで移動しました。
訓練に参加した50代の男性は「訓練に参加して避難方法や代替のルートを考えることが大切だと思う」と話していました。
県防災局の原直人局長は「今後は避難する人数を増やすなど難易度をあげて、習熟を図りたい。また能登半島地震を受けて原子力規制委員会が原子力災害対策指針を見直す場合は、県の避難の計画にも反映させていきたい」と話していました。