日本新闻: 石川避難の住民桜のもとで地元に戻ることを誓い合う

石川いしかわ避難ひなんの住民じゅうみん桜さくらのもとで地元じもとに戻もどることを誓ちかい合あう

Apr 7, 2024 18:04

Furigana

能登のと半島はんとう地震じしんで住民じゅうみんが一時いちじ孤立こりつし、自衛隊じえいたいのヘリコプターで避難ひなんした石川いしかわ県けん輪島わじま市しの深見ふかみ町まちでは、7日にち、地区ちくの外そとに避難ひなんした人ひとたちがふるさとに咲さく桜さくらの木きのもとに集あつまり、地元じもとに戻もどることを誓ちかい合あいました。

輪島わじま市しの深見ふかみ町まちは、地震じしんによる土砂崩どしゃくずれで道路どうろが寸断すんだんされ、最大さいだい8日にちにわたって孤立こりつ状態じょうたいとなりました。

地区ちくの人ひとたちは自衛隊じえいたいのヘリコプターで避難ひなんし、72世帯せたいおよそ130人にんのほとんどが小松こまつ市しなどに2次じ避難ひなんしています。

7日にち、地区ちくの外そとに避難ひなんした人ひとのうちおよそ60人にんが避難ひなん先さきからバスで戻もどり、咲さき始はじめた桜さくらの木きのもとに集あつまりました。

そして、七尾ななお湾わん特産とくさんの「能登のとかき」などを味あじわいながら、ふるさとのなつかしい風景ふうけいを確たしかめていました。

深見ふかみ町まちの総そう区長くちょう山下やました茂しげるさん（74）は、「これだけ多おおくの人ひとが集あつまるとは思おもいませんでした。早はやく帰かえってきたいですが、まだまだめどがたたないのが歯はがゆいところです。地元じもとはやっぱりいいなとつくづく思おもいます」と話はなしていました。

企画きかくした佐藤さとう克己かつみさん（57）は、深見ふかみ町まちで民泊みんぱくを営いとなむほかNPOの代表だいひょうも務つとめていて、地区ちくの人ひとたちにアンケートをしたところ、回答かいとうしたすべての世帯せたいがふるさとに戻もどりたいと答こたえたということです。

しかし、長引ながびく避難ひなん生活せいかつで将来しょうらいに不安ふあんを抱いだく人ひとも多おおくいたことから、総そう区長くちょうなどにも協力きょうりょくを求もとめ、今回こんかい、地区ちくの人ひとが集つどえる場ばを設もうけました。

佐藤さとうさんは「避難ひなんのあと深見ふかみ町まちに来くることができない人ひとが大勢たいせいいました。2次じ避難ひなん所しょで、毎年まいとし桜さくらを見みるのが楽たのしみだったという話はなしを聞きき、企画きかくしました。戻もどれてよかったと言いってもらえるように、楽たのしい町まちにしていきたいです」と話はなしています。