日本新聞: 旧統一教会被害者救済「消費者契約法」など改正案を閣議決定

旧きゅう統一とういつ教会きょうかい被害ひがい者しゃ救済きゅうさい「消費しょうひ者しゃ契約けいやく法ほう」など改正かいせい案あんを閣議かくぎ決定けってい

Nov 18, 2022 12:11 4

Furigana

旧きゅう統一とういつ教会きょうかいの被害ひがい者しゃ救済きゅうさいをめぐり、政府せいふは、霊感れいかん商法しょうほうなどの悪質あくしつ商法しょうほうの契約けいやくを取り消とりけせる「取消とりけし権けん」を行使こうしできる期間きかんの延長えんちょうなどを盛り込もりこんだ「消費しょうひ者しゃ契約けいやく法ほう」などの改正かいせい案あんを18日にちの閣議かくぎで決定けっていしました。

旧きゅう統一とういつ教会きょうかいの問題もんだいを受うけた霊感れいかん商法しょうほうなどによる被害ひがい者しゃの救済きゅうさい対策たいさくについては、先月せんげつ、消費しょうひ者しゃ庁ちょうの有識者ゆうしきしゃ検討けんとう会かいが報告ほうこく書しょをまとめ、その中なかで消費しょうひ者しゃ契約けいやく法ほうで定さだめられている消費しょうひ者しゃ契約けいやくを取り消とりけすことができる「取消とりけし権けん」について、対象たいしょう範囲はんいの拡大かくだいや行使こうしできる期間きかんの延長えんちょうなどを求もとめていました。

政府せいふは、こうした報告ほうこくを踏ふまえ、霊感れいかん商法しょうほうの契約けいやくを取り消とりけせる「取消とりけし権けん」を行使こうしできる期間きかんについて、現在げんざい、

▽契約けいやく締結ていけつから5年ねんとしているのを10年ねんに、

▽被害ひがいを受うけていたと気付きづいた時ときから1年ねんとしているのを3年ねんに、

それぞれ延長えんちょうすることを盛り込もりこんだ、消費しょうひ者しゃ契約けいやく法ほうの改正かいせい案あんを18日にちの閣議かくぎで決定けっていしました。

また、「取消とりけし権けん」が認みとめられる行為こういの対象たいしょう範囲はんいについて、

▽消費しょうひ者しゃ本人ほんにんの将来しょうらいの不安ふあんをあおる行為こういに加くわえ、消費しょうひ者しゃの親族しんぞくの生命せいめいや身体しんたい、財産ざいさんなどに関かかわる不安ふあんをあおる行為こういを対象たいしょうにするほか、

▽将来しょうらいの不安ふあんだけでなく、現在げんざい、不安ふあんを抱だいていることを利用りようして結むすばせた契約けいやくについても対象たいしょうとするとしています。

また、国民こくみん生活せいかつセンター法ほうの改正かいせい案あんも閣議かくぎ決定けっていされ、

▽消費しょうひ者しゃ保護ほごのために特とくに必要ひつようがあると認みとめる時ときは、事業じぎょう者しゃ名めいなどを公表こうひょうできるようにすることなどが盛り込もりこまれています。

閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、河野こうの消費しょうひ者しゃ担当たんとう大臣だいじんは「霊感れいかん商法しょうほうなどの悪質あくしつ商法しょうほうの被害ひがい者しゃの救済きゅうさい、再発さいはつ防止ぼうしのために非常ひじょうに重要じゅうような法案ほうあんだ。早期そうきの成立せいりつに万全ばんぜんを期きして参まいりたい」と述のべました。

政府せいふは、これらの改正かいせい案あんについて今こん国会こっかいでの成立せいりつを目指めざす方針ほうしんで、成立せいりつすれば、公布こうふの日ひから20日にち後ごに施行しこうされる見通みとおしです。