今月2日の事故発生後、羽田空港を発着する国内線は連日200便以上の欠航が続き、6日も国内線のうち、▽日本航空が100便、▽全日空が96便、▽スターフライヤーが14便、▽ソラシドエアが6便の合わせて216便が欠航となっています。
これによって、日本航空で1万4300人、全日空で1万8000人の少なくとも合わせておよそ3万2300人に影響が出る見込みです。
便の欠航は7日も続き、▽日本航空で98便、▽全日空で96便の欠航が決まっています。
一方、国土交通省は8日、事故が起きた滑走路の運用を再開すると発表していて、全日空が全便での運航を再開するとしているほか、日本航空の欠航も14便を除き、解消される見通しです。
6日午前は目立った混雑みられず
羽田空港を発着する空の便は6日も多くが欠航していますが、午前中、ターミナルに目立った混雑はありませんでした。
3連休の初日に合わせてふるさとに帰省したり、正月休みを終えて戻る家族連れなどの姿が見られましたが、航空各社によりますと、空席がある便も多いということです。
秋田の実家に戻るおいを見送りにきたという女性は「トラブルなども想定し、2時間前には空港に着いていました。飛行機は予定どおり飛ぶようなので、安心しました」と話していました。
帰省を終え、家族とともに北海道に戻るという30代の女性は「事故が起き、飛行機に乗るのが今までよりも不安です。無事に飛んでほしいです」と話していました。
成田空港で給油し出発する便も
羽田空港では、航空機の衝突炎上事故の影響で最も長いC滑走路の閉鎖が続き、短い滑走路でも離陸できるよう機体の重量に一定の制限が設けられています。
このため、欧米路線など長距離を飛ぶ大型機の中には、少ない燃料で羽田を出発し、補給で成田空港を経由するため所要時間が長くなる便が出ています。
羽田空港では、今月2日に起きた航空機の衝突炎上事故の影響で、3360メートルと、最も距離が長いC滑走路の閉鎖が続いています。
航空機は重量が増すほど離陸に長い走行距離が必要となり、C滑走路の閉鎖を受けて、羽田を離陸する航空機には重量に一定の制限が設けられています。
欧米に向かう長距離路線の大型機は、燃料を通常より少なくする必要があり、いったん別の空港を経由して燃料を補給してから目的地に向かうため、所要時間が長くなる便が出ています。
成田空港では6日午前中、羽田からパリに向かう大型機が着陸し、1時間ほど給油を行ったあと、再び出発しました。
成田空港会社によりますと、こうしたケースは事故以降、パリのほか、ロンドンやアメリカのミネアポリス行きなど合わせて9つの便で行われ、7日も2便で予定されているということです。