富山市の中学1年で13歳の男子生徒は今月1日、家族4人で輪島市にある母方の実家に帰省していた際に地震にあい、死亡しました。
6日取材に応じた40代の父親によりますと、当日は昼食後に親族と団らんの時間を過ごしていたところ地震が発生し、立って逃げられないほどの揺れであっという間に2階建ての家屋が潰れたということです。
目の前が真っ暗になり、近くにいた2人の息子に「大丈夫か」と声をかけると、長男からは「自分はたぶん大丈夫だけど次男が危ない」と返答があったということです。
家族を助けようと潰れた家からなんとか自力で脱出し、親族とともに長男を助け出すことはできたものの、次男はがれきが重しとなってなかなか体を引っ張り出すことができず、およそ30分後に助け出したときには呼びかけに応じなかったということです。
がれきから救助したあと救急車を呼びましたが、119番の電話が全くつながらなかったということです。
父親は「次男とはよく近くの体育館でバドミントンの練習を一緒にしました。今はつらい気持ちですが、なんとか上を向いて家族仲よく手を取り合って頑張っていきたいです。自分が亡くなった子どもの分も強く生きたいと思っています」と話していました。