日本新聞: 「トイレトレーラー」全国各地から石川県内の避難所などに

「トイレトレーラー」全国ぜんこく各地かくちから石川いしかわ県内けんないの避難ひなん所しょなどに

Jan 7, 2024 12:01

Furigana

断水だんすいと停電ていでんが続つづく被災ひさい地ちでトイレの環境かんきょうが悪化あっかしている中なか、水洗すいせんのトイレを載のせた「トイレトレーラー」が全国ぜんこく各地かくちの自治体じちたいから、被害ひがいが大おおきかった地域ちいきの避難ひなん所しょなどに届とどけられています。

「トイレトレーラー」は、全国ぜんこく各地かくちの20の自治体じちたいが所有しょゆうしているもので、このうち8台だいが能登のと町まち、七尾ななお市し、輪島わじま市しの避難ひなん所しょなど石川いしかわ県内けんないに届とどけられました。

トイレトレーラーを全国ぜんこくに広ひろげる取り組とりくみを進すすめている一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん「助たすけあいジャパン」によりますと、トレーラーには3つから4つの水洗トイレすいせんといれが搭載とうさいされ、太陽光たいようこう発電はつでんの利用りようで停電ていでんしている地域ちいきでも水洗トイレすいせんといれが利用りようでき、1台だいでおよそ1500回かい利用りようできるということです。

能登のと町まち役場やくばの庁舎ちょうしゃには5日にち、群馬ぐんま県けんが所有しょゆうするトレーラーが届とどき、多おおくの人ひとが利用りようしていました。

利用りようした70代だいの女性じょせいは「水みずが流ながれるのと流ながれないのでは全まったく違ちがう」と話はなしていたほか、50代だいの男性だんせいは「断水だんすいで水洗トイレすいせんといれが使つかえずゴミ袋ぶくろを便器べんきに入いれてすませている状態じょうたいだったので、水みずも流ながれるうえに手ても洗あらえるので助たすかる」と話はなしていました。

能登のと町まち危機きき管理かんり室しつの道下みちした政利まさとし室長しつちょうは「トイレ環境かんきょうが不安ふあんな状態じょうたいだと、水分すいぶんをとらなくなり脱水だっすい症状しょうじょうなど健康けんこう状態じょうたいに問題もんだいが出でるため、断水だんすいが続つづく中なか、水洗トイレすいせんといれが使つかえて、非常ひじょうに助たすかる」と話はなしていました。