Japanese News: 海外の薬を日本でも小児がん患者らに未承認治療薬の臨床研究

海外かいがいの薬くすりを日本にっぽんでも小児しょうにがん患者かんじゃらに未み承認しょうにん治療ちりょう薬やくの臨床りんしょう研究けんきゅう

Jan 19, 2024 18:01

Furigana

国立こくりつがん研究けんきゅうセンターは、子こどもや若わかい世代せだいのがん患者かんじゃに対にたいし、国内こくないで未み承認しょうにんの治療ちりょう薬やくを投与とうよする臨床りんしょう研究けんきゅうを1月つきから始はじめました。海外かいがいで使つかわれている薬くすりが、国内こくないで使つかえるようになるまでに時間じかんがかかる「ドラッグ・ラグ」の解消かいしょうにつながると期待きたいされています。

これは国立こくりつがん研究けんきゅうセンター中央ちゅうおう病院びょういん小児しょうに腫瘍しゅよう科かの小川おがわ千登世ちとせ科か長ちょうなどのグループが19日にち発表はっぴょうしました。

がんの治療ちりょうでは、原因げんいんとなる遺伝子いでんしに対応たいおうした「分子ぶんし標的ひょうてき薬やく」の開発かいはつが進すすんでいますが、小児しょうにがんは患者かんじゃの数かずが少すくないため国内こくないでの治験ちけんが進すすまず、海外かいがいでは使つかわれている薬くすりでも国内こくないで使つかえるようになるまでに時間じかんがかかる「ドラッグ・ラグ」が課題かだいとなっています。

臨床りんしょう研究けんきゅうでは、標準ひょうじゅん的てきな治療ちりょう法ほうがない0歳さいから30歳さい未満みまんのがんの患者かんじゃを対象たいしょうに国内こくないで未み承認しょうにんの5種類しゅるいの分子ぶんし標的ひょうてき薬やくの中なかから遺伝子いでんし検査けんさなどで効果こうかが期待きたいできると判定はんていされた薬くすりを投与とうよし、安全あんぜん性せいや効果こうかを検証けんしょうするということです。

使つかわれる治療ちりょう薬やくは企業きぎょうから無償むしょうで提供ていきょうを受うけるということで、患者かんじゃは入院にゅういんや検査けんさ費ひのみを負担ふたんすれば参加さんかできるということです。

小川おがわ科か長ちょうは「研究けんきゅうに参加さんかしてもらうことで治療ちりょう薬やくへのアクセスが改善かいぜんされるが、あくまで次善じぜんの策さくだと考かんがえている。最終さいしゅう的てきには製薬せいやく会社かいしゃとも連携れんけいし、より多おおくの薬くすりが国内こくないでも承認しょうにんされ使つかえるようにしていきたい」と話はなしています。