11月のアメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補者選びは、第2戦となるニューハンプシャー州の予備選挙が23日、日本時間の今夜、始まります。
選挙戦は、フロリダ州のデサンティス知事が21日、撤退を表明したことで、トランプ前大統領とヘイリー元国連大使の2人が争う構図となっています。
双方の陣営は投票日前日の22日も、州内で集会を開きました。
このうち、トランプ氏は「われわれは、ニューハンプシャー州で勝利し、“いかさまバイデン”を倒し、アメリカを再び偉大な国にする」と述べ、支持を訴えました。
一方、ヘイリー氏は。トランプ氏について「混乱がつきまとう。もう4年間、混乱した状態が続けば、私たちは生き残ることはできない」と批判したうえで、みずからに投票するよう呼びかけました。
政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、ニューハンプシャー州で行われた世論調査の平均は、22日時点で、
▽トランプ氏の支持率が54.9%
これを、
▽ヘイリー氏が36.7%で追う展開となっています。
トランプ氏は初戦のアイオワ州で、ほかの候補者に大差で勝利しており、ヘイリー氏がここで勝利するか、トランプ氏に迫る結果を出せなければ、選挙戦を続けることが難しくなり、トランプ氏が事実上、党の候補者指名を確実にするとの見方も出ています。
ニューハンプシャー州の予備選挙は、一部を除いて現地時間の23日、日本時間の23日夜8時から投票が始まり、24日午前、開票が行われる予定です。
トランプ氏の集会では
ニューハンプシャー州のトランプ氏の集会を訪れた支持者の女性は「私は個人でビジネスをしているが、トランプ政権の時のほうが、うまくいっていた。トランプ氏が初めて大統領に選ばれた2016年と比べても熱気を感じていて、予備選挙は大差で勝つだろう」と話していました。
また、支持者の男性は「トランプ氏ほど、まじめに物事に取り組む人はみたことがない。彼は予備選挙を大差で勝利するだろうし、公正な選挙が行われさえすれば大統領になるのは間違いない」と話していました。
ヘイリー氏の集会では
ヘイリー氏の集会に参加した女性の1人は「私が注目しているのはヘイリー氏だ。トランプ氏には注目していない。トランプ氏は、よいビジネスマンだが、社会的に、この国にはふさわしくない」と話していました。
また、男性の1人は「ヘイリー氏の魅力は経験が豊富で、知事や国連大使を歴任してきたことだ」と話していました。
このほか、ウクライナへの支援に関わっているという男性は「トランプ氏が大統領になったら、ウクライナを裏切り、支援をやめるだろう」と述べ、ヘイリー氏を支持する考えを示しました。