WHO=
世界保健機関は4
日、
世界で6
人に1
人が
不妊を
経験しているとする
報告書を
発表し、
不妊治療を
利用しやすい
環境整備を
急ぐ必要が
あると
訴えています。WHOは
不妊は1
年以上にわたって
定期的な
性交渉を
続けていても
妊娠に
至らない
状態と
定義しています。
WHOは1990年から2021年までの間に各国で行われた研究を分析し、世界全体や地域ごとに不妊を経験している人の割合の推定値をまとめて発表しました。
それによりますと、世界の成人のおよそ17.5%、6人に1人が、不妊を経験しているとしています。
また、高所得の国々と、低所得や中所得の国々との間で不妊を経験している人の割合に大きな差は見られないとして、「世界的な健康上の課題だ」と指摘しています。
そのうえで、不妊の診断や体外受精を含む不妊治療は高額で利用しづらく、費用はほとんどの国で自己負担で経済的な負担が大きいなどとして、公費による支援が重要だとしています。
報告書をまとめたWHOの担当者は、「各国に不妊の問題の政策的な優先度を高め、治療方法へのアクセスをより容易にするよう呼びかけている」と述べ、不妊治療を利用しやすい環境整備を急ぐ必要があると訴えています。