Actualités japonaises: アトピー性皮膚炎の赤ちゃん早期治療で卵アレルギー発症減

アトピー性せい皮膚ひふ炎えんの赤あかちゃん早期そうき治療ちりょうで卵たまごアレルギー発症はっしょう減げん

Apr 10, 2023 17:04 1

Furigana

アトピー性せい皮膚ひふ炎えんの赤あかちゃんに早期そうきから炎症えんしょうを抑おさえる薬くすりを患部かんぶ以外いがいにも塗ぬる治療ちりょうを行おこなうと、卵たまごアレルギーを発症はっしょうする割合わりあいが減へったとする臨床りんしょう試験しけんの結果けっかを国立こくりつ成育せいいく医療いりょう研究けんきゅうセンターなどが発表はっぴょうしました。

これは、国立こくりつ成育せいいく医療いりょう研究けんきゅうセンターの山本やまもと貴和子きわこ室長しつちょうなどのグループが、アレルギー分野ぶんやの国際こくさい的てきな専門せんもん雑誌ざっしに発表はっぴょうしました。

グループは国内こくないの16の医療いりょう機関きかんで生後せいご7週しゅうから13週しゅうのアトピー性せい皮膚ひふ炎えんの赤あかちゃん650人にんを対象たいしょうに、炎症えんしょうを抑おさえるステロイド剤ざいを、

▽湿疹しっしんがある部位ぶいだけに塗ぬるか、

▽全身ぜんしんに塗ぬるかで、

生後せいご7か月かげつの時点じてんで卵たまごアレルギーの出でる割合わりあいに違ちがいが出でるか調しらべました。

その結果けっか、卵たまごアレルギーを発症はっしょうしたのは、

▽湿疹しっしんがある部位ぶいだけ塗ぬった赤あかちゃんでは41.9％だったのに対にたいし、

▽決きめられた日程にっていで一いち日にちに2回かい全身ぜんしんに薬くすりを塗ぬった赤あかちゃんでは31.4％で4分ぶんの3ほどに減へったとしています。

グループは、早期そうきに皮膚ひふの治療ちりょうを始はじめることで食物しょくもつアレルギーの予防よぼうにつながることを初はじめて実証じっしょうしたとしていて、症状しょうじょうや重症じゅうしょう度どに合あわせた薬くすりを選択せんたくすることでアレルギーの抑制よくせいにつながるとしています。

山本やまもと室長しつちょうは「湿疹しっしんが見みえないところでも皮膚ひふが体からだを守まもる機能きのうが落おちていて、アレルギーの原因げんいんが入はいってくるため、肌はだの治療ちりょうは極きわめて重要じゅうようだ。医師いしと相談そうだんして子こどもの状況じょうきょうに合あわせて治療ちりょうを進すすめてほしい」と話はなしています。