インドメディアによりますと、動画は仏教の集会で撮影されたとみられ、ダライ・ラマ14世が抱擁を求めてきた少年に口づけをしたうえで、みずからの舌を出して吸うように促す様子が写っています。
撮影された日時や場所などは分かっていませんが、動画はSNSで拡散され、「不快だ」などといった批判的なコメントが相次いだと伝えられています。
これについて、ダライ・ラマ14世の事務所が10日に声明を発表し、詳細には触れませんでしたが「ダライ・ラマは、公衆の面前やカメラの前でも無邪気な遊び心で人をからかうことがある」と釈明しました。
そのうえで「少年とその家族、そして世界中の多くの友人をみずからのことばで傷つけたかもしれない。謝罪がしたい」としています。
ダライ・ラマ14世は、チベットの人々が中国政府に対し蜂起した1959年の「チベット動乱」のあと、インド北部に逃れ、亡命政権を樹立したチベット仏教の最高指導者です。
一方で、ダライ・ラマ14世は、2019年に放送されたイギリスの公共放送BBCとのインタビューでの女性に関する発言で批判を浴び、謝罪する事態となりました。