Báo tiếng Nhật: 次のサッカーワールドカップは “久保建英の大会”に

次つぎのサッカーワールドカップは “久保くぼ建けん英えいの大会たいかい”に

Apr 13, 2023 20:04

Furigana

サッカー日本にっぽん代表だいひょうは3月つき下旬げじゅん、2026年ねんのワールドカップに向むけて再さいスタートを切きりました。

“新生しんせい日本にっぽん代表だいひょう”の攻撃こうげきのキーマンと期待きたいされるのが21歳さいのミッドフィルダー、久保くぼ建けん英えい選手せんしゅです。

スペイン1部ぶリーグのレアルソシエダードの主力しゅりょくとして今いまシーズン、リーグ戦せん25試合しあいに出場しゅつじょう。ヨーロッパチャンピオンズリーグ出場しゅつじょう圏内けんないの4位いにつけるチームをけん引けんいんしています。今月こんげつ8日にちには6点てん目めをマークし、スペイン1部ぶリーグでの日本にっぽん選手せんしゅのシーズン最多さいた得点とくてん記録きろくを更新こうしんしました。（※データは4月つき8日にち時点じてん）

25歳さいで迎むかえる3年ねん後ごのワールドカップに向むけ、意気込いきごみを語かたりました。

（スポーツニュース部ぶ記者きしゃ武田たけだ善宏よしひろ）

“理想りそうのお前おまえはこんなもんじゃない”

緩急かんきゅう自在じざいのドリブルと利きき足あしの左足ひだりあしを使つかった高度こうどなテクニックが持ち味もちあじの久保くぼ選手せんしゅは、10歳さいでスペイン1部ぶの強豪きょうごう、バルセロナの下部かぶ組織そしきに入はいり、技術ぎじゅつを磨みがきました。

15歳さいのとき、史上しじょう最年少さいねんしょうでJリーグの試合しあいに出場しゅつじょう。

18歳さいと5日にちという史上しじょう2番目ばんめの若わかさで日本にっぽん代表だいひょうに選えらばれました。

21歳さいにして日本にっぽん代表だいひょうで通算つうさん23試合しあいに出場しゅつじょうしています。

「日本にっぽんの至宝しほう」などと呼よばれ、常つねに注目ちゅうもくを浴あび続つづけながら実績じっせきを積み上つみあげてきた久保くぼ選手せんしゅ。

それでも…。

（久保くぼ建けん英えい選手せんしゅ）

「周まわりからのプレッシャーは感かんじないけれど、自分じぶんからのプレッシャーがある。『理想りそうのお前おまえって、こんなもんじゃないよね』というのは日々ひび感かんじている」

不完全ふかんぜん燃焼ねんしょうで終おわったカタールW杯はい

去年きょねんのワールドカップカタール大会たいかいは代表だいひょうメンバー最年少さいねんしょうながら1次じリーグのドイツ戦せんとスペイン戦せんは先発せんぱつ出場しゅつじょうをつかみとりました。

しかし、いずれの試合しあいも守備しゅびに追おわれる時間じかん帯たいが多おおく、持ち味もちあじの攻撃こうげき力りょくを発揮はっきできないまま前半ぜんはんで交代こうたい。

チームは後半こうはんに2点てんを挙あげて逆転ぎゃくてん勝がちを収おさめたものの久保くぼ選手せんしゅ自身じしんは不完全ふかんぜん燃焼ねんしょうのまま終おわりました。

（久保くぼ建けん英えい選手せんしゅ）

「こんな形かたちでワールドカップが終おわるとは思おもっていなかった。自分じぶんが自分じぶんに課かしていた期待きたい感かんから比くらべると本当ほんとうに何なにもできなかった。世界せかいで戦たたかえるだけの武器ぶきをまだ持もっていなかった」

“代かえのきかない選手せんしゅ”へスピードを強化きょうか

日本にっぽん代表だいひょうで“代かえのきかない選手せんしゅ”になるために。

今いま、トレーニングの中なかで最もっとも力ちからを入いれて取り組とりくんでいるのがスピードの強化きょうかです。

持ち味もちあじの巧たくみなボールコントロールにスピードも加くわわれば、さらに相手あいての脅威きょういになると考かんがえています。

（久保くぼ建けん英えい選手せんしゅ）

「僕ぼくの動うごきのいちばんの特長とくちょうは、間までボールを受うけてドリブルで仕掛しかけ、緩急かんきゅうで勝負しょうぶするところだけど、たとえ難むずかしい状況じょうきょうでも『よーよ-い、どん』で勝かてる速はやさがほしい。自分じぶんが理想りそうとしているメッシ選手せんしゅのように、ピッチの真ん中まんなかで間まを割わって縦たてに進すすんでいくドリブルをできる選手せんしゅが僕ぼくはいちばんすごいと思おもっているので、そういったたぐいの選手せんしゅになるために、もう少もうすこしスピードが欲ほしい」

“本職ほんしょく”のトップ下かで勝負しょうぶ

ポジションへのこだわりも、これまでより強つよくなっています。去年きょねんのワールドカップで久保くぼ選手せんしゅが任まかされたのは2列れつ目めの左ひだりにポジションを取とる「左ひだりサイドハーフ」でした。

攻撃こうげき的てきなポジションを複数ふくすうこなせる柔軟じゅうなんさが評価ひょうかされての起用きようでしたが、久保くぼ選手せんしゅの“本職ほんしょく”はピッチの中央ちゅうおうで攻撃こうげきをつかさどる「トップ下か」。

ワールドカップでは、ドイツ1部ぶリーグのフランクフルトで結果けっかを残のこし、好調こうちょうを維持いじしていた26歳さいの鎌田かまた大地だいち選手せんしゅが主おもに担にないましたが、久保くぼ選手せんしゅはこの「トップ下か」で定てい位置いちを狙ねらいたいと意気込いきごんでいます。

（久保くぼ建けん英えい選手せんしゅ）

「代表だいひょうも新あたらしくなったので、またゼロからのスタート。ユーティリティーというより、自分じぶんのいちばん得意とくいなポジションで、しっかり勝負しょうぶしていきたい」

3年ねん後ごは“久保くぼの大会たいかい”に

所属しょぞくクラブで継続けいぞく的てきに結果けっかを残のこし、日本にっぽん代表だいひょうの「トップ下か」を任まかされる存在そんざいになる。

スペイン1部ぶリーグ日本にっぽん選手せんしゅシーズン最多さいた得点とくてん記録きろくを更新こうしん

そして、その先さきに見据みすえる3年ねん後ごのワールドカップでカタール大会たいかいの雪辱せつじょくを果はたすと誓ちかっています。

（久保くぼ建けん英えい選手せんしゅ）

「次つぎのワールドカップが始はじまるときまでに、いちばん代表だいひょうでトータルで結果けっかを残のこしたい。ワールドカップが終おわって『日本にっぽんでいちばん活躍かつやくしたのは誰だれ？』と言いわれたときに、満場まんじょう一致いっちで『久保くぼ建けん英えい』と言いわれる活躍かつやくをするのは自分じぶんのキャリアの中なかで描えがいていること。25歳さいで迎むかえる次つぎのワールドカップは、選手せんしゅとして、いちばん脂あぶらが乗のりだす時期じきだと思おもうので『今回こんかいは4年ねん前まえとは違ちがって久保くぼの大会たいかいだったね』と言いわれる大会たいかいにしたい」