일본어 뉴스: ChatGPT 各国で規制検討の動き個人情報保護などの懸念から

対話たいわ式しきAI「ChatGPT」の利用りようが世界せかいで急速きゅうそくに広ひろがっている中なか、各国かっこくは個人こじん情報じょうほうの保護ほごなどへの懸念けねんから規制きせい案あんや認証にんしょう制度せいどなどの検討けんとうを始はじめています。

アメリカのベンチャー企業きぎょう「オープンAI」が開発かいはつした「ChatGPT」は、質問しつもんを入力にゅうりょくすると、まるで人間にんげんが書かいたかのような自然しぜんな文章ぶんしょうを作成さくせいできるため、さまざまな用途ようとで利用りようが急速きゅうそくに広ひろがっています。

一方いっぽう、個人こじん情報じょうほうの保護ほごや情報じょうほう流出りゅうしゅつの懸念けねんなどAIがもたらすリスクについても指摘してきされています。

こうした中なか、アメリカではAIの利用りように関にかんする規制きせい案あんが検討けんとうされていて、アメリカ商務省しょうむしょうは11日にち、規制きせい案あんに向むけてAIの評価ひょうかや認証にんしょう制度せいどなどについて一般いっぱんからの意見いけん募集ぼしゅうを開始かいしすると発表はっぴょうしました。

また、イギリスではデータ保護ほごの当局とうきょくが、「ChatGPT」を含ふくむ生成せいせいAIシステムの使用しようまたは開発かいはつに関にかんする留意りゅうい点てんを公表こうひょうするとともに、個人こじん情報じょうほうを活用かつようする際さいの法的ほうてき責任せきにんについても言及げんきゅうしました。

一方いっぽう、カナダのプライバシー保護ほごの当局とうきょくは「同意どういなく個人こじん情報じょうほうが収集しゅうしゅう、利用りよう、そして開示かいじされている」という苦情くじょうを受うけて、「オープンAI」に対にたいして調査ちょうさを開始かいししたと今月こんげつ4日にち、発表はっぴょうしました。

日本にっぽんでも高市たかいち科学かがく技術ぎじゅつ担当たんとう大臣だいじんは「ChatGPT」について14日にちの衆議院しゅうぎいん内閣ないかく委員いいん会かいでただちに利用りようを規制きせいする考かんがえはないとする一方いっぽう、情報じょうほう流出りゅうしゅつなどの懸念けねんにも対応たいおうする必要ひつようがあるとして、検討けんとう体制たいせいを強化きょうかする方針ほうしんを示しめしました。

欧州おうしゅうでも規制きせい検討けんとうの動うごき

ヨーロッパでは、個人こじん情報じょうほうの保護ほごなどを理由りゆうに「ChatGPT」の規制きせいを検討けんとうする動うごきが広ひろがっています。

先月せんげつ31日にち、イタリアが使用しようを一時いちじ禁止きんししたのに続つづき、フランスやドイツ、それにアイルランドなどが規制きせいを設もうけるか検討けんとう中ちゅうだと地元じもとメディアが伝つたえています。

このうちフランスでは、「個人こじん情報じょうほうが本人ほんにんの同意どういがないのに収集しゅうしゅう、使用しようされ、公開こうかいされている」などとする複数ふくすうの苦情くじょうがこれまでにデータ保護ほご当局とうきょくに申し立もうしたてられ、当局とうきょくが調査ちょうさを行おこなっていると伝つたえられています。

また、フランス南部なんぶのモンペリエ市しでは、市しの職員しょくいんとその家族かぞくに対にたいして「ChatGPT」の使用しようを控ひかえるよう呼よびかけることを検討けんとうしているということです。

また、ドイツでは今月こんげつ3日にち、当局とうきょくの高官こうかんが地元じもと紙しに「ドイツでも同おなじような措置そちが原則げんそく、可能かのうだ」と述のべ、使用しようを一時いちじ禁止きんしにしたイタリアと同おなじような対応たいおうをドイツもとることが可能かのうだという内容ないようが伝つたえられています。

13日にちには、EU＝ヨーロッパ連合れんごうの加盟かめい国こくのデータ保護ほご当局とうきょくなどで作つくる「ヨーロッパデータ保護ほご会議かいぎ」が今後こんごの対応たいおうを協議きょうぎするための専門せんもんの作業さぎょう部会ぶかいを設置せっちしました。

今月こんげつ29日にちから群馬ぐんま県けん高崎たかさき市しで開ひらかれるG7デジタル・技術ぎじゅつ相しょう会合かいごうでも、こうした生成せいせいAIの技術ぎじゅつにどう対応たいおうしていくか議論ぎろんされる見通みとおしです。

イタリアでは一時いちじ的てきに使用しよう禁止きんしオープンAIに対策たいさく求もとめる

イタリアのデータ保護ほご当局とうきょくは、対話たいわ式しきAI「ChatGPT」について、膨大ぼうだいな個人こじんデータの収集しゅうしゅうなどが個人こじん情報じょうほうの保護ほごに関にかんする法律ほうりつに違反いはんしている疑うたがいがあるとして先月せんげつ31日にち、一時いちじ的てきに使用しようを禁止きんしすると発表はっぴょうしました。

欧米おうべいで初はじめて使用しよう禁止きんしに踏み込ふみこんだイタリア。

そのきっかけは、先月せんげつ20日にち、外部がいぶから寄よせられた声こえでした。

詳細しょうさいは明あきらかにされていませんがこのAIソフトの利用りよう者しゃの会話かいわの内容ないようや支払しはらいに関にかんする情報じょうほうについて、データの侵害しんがいがあったとするものだったということです。

これを受うけて当局とうきょくが調査ちょうさした結果けっか、収集しゅうしゅうしているデータの内容ないようを利用りよう者しゃに適切てきせつに通知つうちしていなかったことや、アクセスする際さいに年齢ねんれいを確認かくにんする仕組しくみがないことがわかったとしています。

AIの学習がくしゅうに必要ひつような膨大ぼうだいな個人こじんデータを法的ほうてき根拠こんきょがないまま収集しゅうしゅうしていたとみられ、こうした手法しゅほうが個人こじん情報じょうほうの保護ほごに関にかんするイタリアの法律ほうりつに違反いはんしている疑うたがいがあるとみられたのです。

イタリアの当局とうきょくは今月こんげつ12日にち、ChatGPTを開発かいはつしたアメリカの「オープンAI」に対にたいして、今月こんげつ中ちゅうに具体ぐたい的てきな改善かいぜん策さくを講こうじるよう指示しじしたと発表はっぴょうしました。

改善かいぜん策さくとしては、▽利用りよう者しゃがデータの修正しゅうせいや消去しょうきょができるようにすることや、▽子こどもの保護ほごのために年齢ねんれい確認かくにんを厳密げんみつにすること、さらに、▽AIの学習がくしゅうのために個人こじん情報じょうほうを収集しゅうしゅうし、利用りようしていることをテレビやネットなどを通をつうじて広ひろく啓発けいはつすることも求もとめています。

イタリアの当局とうきょくは、オープンAIが期限きげんとする今月こんげつ末まつまでにこうした対策たいさくを講こうじたことが確認かくにんされ、個人こじん情報じょうほうの扱あつかいをめぐる懸念けねんが解消かいしょうされれば、使用しよう禁止きんしの措置そちを解除かいじょするとしています。

専門せんもん家か “AIの活用かつよう政治せいじレベルで早急そうきゅうに対応たいおうを”

イタリアの当局とうきょくがいち早いちはやく「ChatGPT」の一時いちじ使用しよう禁止きんしに踏み切ふみきったことについてイタリアで長年ながねん、IT業界ぎょうかいとデータ保護ほごの問題もんだいを取材しゅざいしてきたジャーナリスト、アレサンドロ・ロンゴさんに話はなしを聞ききました。

ロンゴさんは多おおくのヨーロッパの国々くにぐにがAIサービスに細心さいしんの注意ちゅういを払はらっているとし、イタリアの当局とうきょくが開発かいはつしたベンチャー企業きぎょう「オープンAI」に求もとめた対策たいさくは近ちかい将来しょうらい、ヨーロッパに限かぎらず、世界せかい標準ひょうじゅんになるはずだとの見方みかたを示しめしました。

そのうえで、ロンゴさんは2年ねん前まえに起おきたある事故じこが今回こんかいの規制きせいの背景はいけいにあると指摘してきしました。

その事故じことは10歳さいのイタリア人じんの少女しょうじょが動画どうが投稿とうこうアプリで流行りゅうこうした息いきを長ながくとめる遊あそびで死亡しぼうしたというものです。

ロンゴさんは、「イタリア人じんは子こどもたちがAIを悪用あくようしたり、AIに間違まちがった方向ほうこうに導みちびかれたりすることをおそれている」と述のべ、社会しゃかい全体ぜんたいでAIのリスクから子こどもを守まもろうという意識いしきが強つよいことが「ChatGPT」の一時いちじ使用しよう禁止きんしにつながったとの認識にんしきを示しめしました。

さらに、「データをよりよく活用かつようし、ヨーロッパの企業きぎょうのビジネスや経済けいざい成長せいちょうにつなげたいという側面そくめんもある」とも述のべ、個人こじん情報じょうほうやビッグデータがヨーロッパの外そとに流出りゅうしゅつすることや、アメリカのIT企業きぎょうがいまのAIサービスの発展はってんを主導しゅどうしていることに警戒けいかい感かんがあると指摘してきしました。