また、
中国の
個人消費が
回復する
中で
特に大きく
伸びているのが
飲食業です。
2022年は各地で行われた外出制限の影響や年末にかけて急速に感染が拡大したことで飲食業の年間の売上高は2021年と比べて6.3%のマイナスに落ち込みました。ことしに入って「ゼロコロナ」政策の終了と感染拡大がピークを越えたことを受けて、1月から3月までの飲食業の売上高は去年の同じ時期と比べて13.9%と大幅に増加しています。
各地の飲食店には客足が戻っていて、南部の中心都市、広州の繁華街では平日の月曜日でも夕方からたくさんの人でにぎわい、順番待ちの列ができて混雑する飲食店もありました。順番待ちをしていた地元の男性は「1週間に3、4回は外食するようになった。今の人々の消費意欲は高いと思う」と話していました。
比較的価格が
高い日本食レストランにも
客足が
戻っていて、
広州市内の
高級寿司店では
ほぼ連日満席の
状態が
続いているということです。
寿司店経営者「消費は回復している」
寿司店を
経営する
伊藤満さんは「
新型コロナの
感染が
拡大している
時は
本当に大変だったが、いまは
満席が
続いて
消費は
回復していると
感じる」と
話していました。
中国国家統計局 報道官「経済は安定して回復に転じている」
景気が
回復に
転じたことについて
中国国家統計局の
付凌暉報道官は、
会見で、「
経済は
安定して
回復に
転じ、
よいスタートとなった。
国際的な
環境が
複雑さや
厳しさを
増す中でそうした
成果を
出すのは
容易ではなかったが、
感染対策が
転換したことで
政策が
効果を
発揮して
消費が
明らかに
回復した」と
述べました。
一方で、
先行きについては、「
世界経済の
減速傾向が
明らかに
なる中で
不安定で
不確定な
要素が
多い」と
述べて
慎重な
見方も
示しました。
不安材料は「低調な輸出」
一方、
欧米の
景気減速への
懸念などを
受けて
輸出は
去年の
同じ時期と
比べて+0.5%と、
伸び悩んでいる
ほか、
中国国内の
自動車販売は
景気対策として
行われていた
政府の
購入支援が
終了したことなどを
受けて
販売が
マイナスに
陥っています。
輸出の
拡大を
図って4
月15
日から
南部・
広州で
開かれている
国内最大規模の
国際見本市には、
中国政府などが
招待した
数十万人の
外国人バイヤーなど
訪れる見込みですが、
出展する
企業からは
先行きを
不安視する
声が
相次いで
聞かれました。
このうち欧米向けに家電を輸出している浙江省のメーカーは、売り上げの半分を輸出が占めていますが、去年はヨーロッパの主な取り引き先の企業からの受注が全くなかったといいます。メーカーの担当者は「ことしに入って注文はゆっくりと戻っていて去年よりは状況が少しよくなると思うが、注文は多くなくやはり不安が残る」と話していました。
また、ヨーロッパ向けにジェットバスなどの入浴用の機器を輸出する広東省のメーカーは、去年の売り上げがコロナ前と比べて7割以上、減少しました。メーカーによりますと、ヨーロッパ各国で住宅向け設備の需要が減少していて、去年の下半期はヨーロッパからの受注はなかったということです。メーカーの担当者は、「今回の見本市に取引先の海外企業を招待したが軒並み参加しないという返事が返ってきた。貿易は活発な状態にはなっておらず楽観できない」と話しています。
海外の
景気減速懸念の
影響を
受けているのが
製造業の
拠点、
南部の
広東省仏山に
ある住宅関連の
電気設備メーカー、
福田電器です。
従業員約1200
人のこの
メーカーでは、
北アフリカや
中東、
東南アジアなどの
新興国が
主な
輸出先で、
これらの
地域向けの
照明器具の
スイッチや
コンセントなどの2022
年の
売り上げは
前の
年より2
割以上減りました。
中でもこれまで
最も売り上げが
大きかったエジプトでは、ウクライナ
情勢を
受けて
物価が3
割以上も
上昇する
などインフレにともなう
景気悪化が
打撃となったということです。
電気設備メーカー会長 “先行き不透明な中で懸念も”
福田電器の
梁錫強会長は、「
エネルギー危機や
金利の
上昇などで
非常に
大きな影響を
受けており
得意先だった
市場の
需要が
減少している。いまや
世界中の
市場が
課題に
直面していると
思う」と
話しています。
メーカーでは
販売単価が
高いヨーロッパの
市場開拓を
進めていますが、
世界経済の
先行きが
不透明な
中で
懸念を
感じています。
中国政府はことしの経済成長率の目標を5%前後としていて、今回の景気回復の勢いが持続的なものになるかどうかが焦点となります。
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
日本時間の2日未明、インドネシアの火山で大規模な噴火が発生しました。気象庁は噴火による津波の有無や日本への影響を調べていますが、午前8時半現在、国内や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないということです。
N2
Source: NHK
374
Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
Source: NHK
Aug 2, 2025 17:08
This feature is only available for registered users!
Login
or
Register
Premium feature
You need to upgrade to a premium account to using this feature
Are you sure you want to test again?
You have reached the limit for today
Please upgrade your account to read unlimited newspapers