再稼働をめぐる
議論が
続く東京電力柏崎刈羽原子力発電所について、
事故が
起きた
場合を
想定した
避難計画などの
説明会が
新潟県で
開かれ、
県内の
自治体からは、
能登半島地震を
受け、
地震などとの
複合災害の
際の
実効性を
問う声が
相次ぎました。
長岡市で開かれた説明会には、新潟県内の市町村長が参加し、国側からは原子力規制庁や原発事故の避難計画を所管する内閣府などの担当者が出席しました。
この中で、内閣府の担当者は、原発で重大な事故が起きた際、半径5キロ以内の住民は、原則、直ちに避難するとされているものの、新潟県で問題となる大雪との複合災害の際は、天候が回復するまで屋内退避を優先することを想定しているなどと説明しました。
このあとの意見交換で、自治体側からは、能登半島地震で道路の寸断や建物の倒壊が相次いだことから、複合災害の際の避難計画の実効性を問う声が相次ぎました。
このうち、長岡市の磯田達伸市長は「地震や雪による家屋の倒壊を想定すると、屋内退避は現実的なのか」と質問し、内閣府の担当者は「家屋が倒壊した場合は、避難所に移動して屋内退避を続けてほしい」などと答えていました。
柏崎刈羽原発の再稼働をめぐっては地元の同意が焦点となってますが、新潟県の花角知事は、能登半島地震を受けた、国による対策の検討を注視する姿勢を示しています。