能登半島地震で
被害を
受けた
富山県氷見市に
ある国の
文化財「
旧藺製品倉庫」が
震災後、
初めて報道陣に
公開されました。
倉庫は、
屋根が
傾いたり
土壁がはがれたりする
など損傷が
激しく
今後クラウドファンディングで
修復費用を
募るということです。
氷見市朝日本町の湊川沿いに大正時代後期に建てられた「旧藺製品倉庫」は、氷見の特産品だった畳表やござなど、いぐさ製品の倉庫として使われてきました。
当時の産業の歴史を伝える貴重な建物群として、3年前国の登録有形文化財に指定されました。
所有する地元の社団法人が29日、震災後、初めて建物を報道陣に公開し被害の状況を説明しました。
倉庫は屋根を支える石が地震でずれて屋根が傾き、立ち入るのが危険な状態で公開イベントなどはできないということです。
また、土壁がはがれたり瓦が落ちたりする被害も確認されました。
現段階では修復にどれぐらいの費用や期間がかかるかは分かりませんが今後、インターネットで広く資金を募るクラウドファンディングで寄付を集めることにしています。
倉庫を所有する社団法人の林美湖代表理事は「全壊も覚悟したが、立っていてよかったと思った。クラウドファンディングにご協力いただければと思います」と話していました。