日本新聞: 薬品廃棄で肺の病気に旭川医科大学に1億5000万円余の賠償命令

薬品やくひん廃棄はいきで肺はいの病気びょうきに旭川あさひかわ医科いか大学だいがくに1億おく5000万まん円えん余よの賠償ばいしょう命令めいれい

Mar 1, 2024 20:03 1

Furigana

北海道ほっかいどう旭川あさひかわ市しの旭川あさひかわ医科いか大学だいがくで15年ねん前まえ、指導しどう教官きょうかんの指示しじで薬品やくひんを廃棄はいきした際さいに有毒ゆうどくガスを吸すい重おもい肺はいの病気びょうきになったとして、当時とうじの医学いがく生せいが損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめた裁判さいばんで、裁判所さいばんしょは「安全あんぜん確保かくほに必要ひつような措置そちを怠おこたった」などとして大学だいがくに1億おく5000万まん円えん余あまりの支払しはらいを命めいじました。

原告げんこくで医師いしの水元みずもと克俊かつとしさん（44）は、旭川あさひかわ医科いか大学だいがく医学部いがくぶの学生がくせいだった2009年ねん、指導しどう教官きょうかんの指示しじで薬品やくひんを廃棄はいきしようとした際さいに廃棄はいき用ようの容器ようきが爆発ばくはつする事故じこにあいました。

水元みずもとさんは、発生はっせいした有毒ゆうどくガスを吸すった結果けっか、日常にちじょう生活せいかつに支障ししょうが出でるほどの重おもい肺はいの病気びょうきになったとして当時とうじの指導しどう教官きょうかんと大学だいがくにおよそ3億おく円えんの損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめていました。

1日にちの判決はんけつで、旭川あさひかわ地方ちほう裁判所さいばんしょの上村うえむら善一郎ぜんいちろう裁判さいばん長ちょうは、事故じこの数すう週間しゅうかん後ごからせきの症状しょうじょうが出でて病状びょうじょうが進行しんこうしたことなどから、有毒ゆうどくガスの吸引きゅういんが病気びょうきの原因げんいんになったと認定にんていしました。